外壁リフォームガイド
<外壁リフォームを行う目的>
- 外壁材の経年劣化を遅らせて、長期間性能を持続させるため
- 台風・強風の際にでも、不具合を起こさないようにするため
- 外壁からの雨漏りを防ぐため
- 外壁の美観を長期間、持続させるため
- 遮熱効果・断熱効果・遮音効果を得るため
外壁リフォームは美観維持もそうですが「雨漏りを防ぐ」ためという目的がもちろん一番重要です。
外壁から雨漏りした場合「木下地・躯体」などが腐食する原因となり、シロアリなども寄せ付け、深刻な状態となってしまいます。
そうなる前に、外壁材の「塗膜保護や張替え・カバー」を行って、雨水の侵入からお家を守っていきます。
このような理由で、長期的に建物を長持ちさせ、快適な生活環境を維持するために外壁リフォームは必要不可欠なのです。
外壁リフォームの施工方法について
外壁リフォームには、主に「外壁塗装」、「外壁カバー工法」、「外壁張替え」があります。
外壁全体の修繕・メンテナンス工事のため、古くなり劣化した外壁材を塗膜で保護したり、新しく交換したりする工事内容です。
外壁塗装
外壁塗装は、最も一般的な外壁のメンテナンス方法です。
外壁塗装は、既存の外壁材に塗装を行って、素材の保護を行い、「耐久性の維持・美観向上」を目的として施工します。
工程は、高圧洗浄を行い、専用の外壁塗料で3回塗りを行って仕上げていきます。
外壁塗装について詳しくはこちら
外壁カバー工法(重ね張り)
外壁カバー工法(重ね張り)は、既存の外壁材の上から、新しい外壁材を重ねて「耐久性・美観の向上」を目的として施工します。
工程は、既存の外壁材の上から透湿シートを張り、胴縁を取付け、新しい外壁材を重ねて張り上げていきます。その後、新しい外壁材の取合いをコーキングで仕上げていきます。
メリット
既存の外壁材の解体作業費、処分費用が削減されるので、大幅に費用をコストカットできる点です。
また、外壁材が2重になるので、必然的に雨仕舞効果(雨漏りリスク)、断熱効果、遮音効果は高まります。
デメリット
少しだけ重たくなるという点と下地の状態を確認できないことです。
また、外壁材の劣化状況によっては施工できない場合もあります。
外壁張替え
外壁張替え工事は、既存の外壁材をすべて解体撤去して、新しい外壁材を張り上げ「耐久性・美観の向上」を目的として施工します。
工程は、既存の外壁材を解体撤去してから、下地の調整を行い、透湿シートを張り、胴縁を取付け、新しい外壁材を重ねて張り上げていきます。その後、新しい外壁材の取り合いをコーキングで仕上げていきます。
メリット
既存の外壁材をすべて解体するので、下地の状態が確認ができ、必要であれば交換することができる。
カバー工法と比べて、重量が軽量化できる点です。
デメリット
既存の外壁材の解体作業費、処分費用がかかる。
工期が長くなる。
外壁リフォームの目安
外壁リフォームは、外壁材の種類や劣化状況によって、施工方法や目安(時期)なのか変わります。
モルタル壁
モルタル壁は、「砂と水とセメント」を混ぜ合わせて形成されている外壁材です。経年劣化で、表面の色あせや、剥離、ひび割れが発生します。
築10年目で、「外壁塗装」を行うことで耐久性・美観を維持できます。
経年劣化が進み、ひび割れや剥離の状態がひどい場合には、「カバー工法」がおススメです。
サイディング壁(窯業系)
窯業系は、「セメントと繊維」が主な材料として使用されている外壁材です。経年劣化で目地のコーキングの劣化や表面の剥がれ、浮きなどが発生します。
築10年目で、「外壁塗装」を行うことで耐久性・美観を維持できます。
築30年目以上と古くなってきたら、「カバー工法」や「張替え」がおススメです。
サイディング壁(金属系)
金属系は、「アルミやガルバリウムなど」の金属の鋼板を形成しプレスするエンボス加工などでおしゃれに仕上げた外壁材です。経年劣化で表面の塗装によるコーティングが劣化した場合、色あせや錆が発生します。
基本的にノーメンテナンスで良いとされていますが、錆の影響を考えると築20年~30年での「外壁塗装」をおすすめ致します。
トタン壁
トタン壁は、「亜鉛メッキ鋼板」を加工した材料で鉄板のため、経年劣化で錆が発生します。
非常に錆びやすく、こまめな「外壁塗装」が必要です。
塗装しても剥がれやすくなった時期に、「カバー工法」や「張替え」が必要となります。
最後に
外壁リフォームは、建物を長期的に維持させていくために必要不可欠な工事です。
施工方法は、「外壁塗装」、「外壁カバー工法」、「外壁張替え」などがあり、劣化状況や予算に応じて選択できてます。
ある程度の年数が経過したら、そのまま放置せずに、適切な外壁リフォームを行っていきましょう。