屋根外壁リフォームの必要性
屋根や外壁材は雨や風からお家を守る、大事な役割を果たしています。
しかし、年数の経過に比例して劣化が進みます。
その際に、必要なことが「屋根外壁リフォーム」です。
屋根外壁リフォームを行うことによって、「耐久性の維持」や「美観の復元」を行うことができます。
ですが、リフォーム工事は大規模な施工工程のため費用が高額になります。
そのため費用相場を把握して、資金計画を立て、適切な時期に最適なリフォームを行う事がとても大切です。
「やねかべ屋」では、適切なリフォーム工事や修繕ができるように費用相場や業者選びについてご紹介しています。
屋根外壁リフォームの費用相場に関わる5つの項目
屋根外壁リフォームの費用相場は、以下の5つの項目によって大きく変わってきます。
- 施工方法の違い
- 施工する面積や長さ
- 使用する塗料や商品(材料)の種類
- 外壁・屋根の種類と劣化状況
- 施工する場所の立地条件
正確な費用に関しては、現地にてこの「5つの確認」を行いお見積もりが出来上がる形となります。
逆に、この5つの項目の一つでもわからないと正確なお見積もりの費用は出せません。
正確な費用を出すには、現地調査とお打ち合わせがとても大事なんです。
とくにお打ち合わせに手を抜いてしまうと、希望通りのお見積もりに仕上がらない場合もあるので注意が必要です。
この費用に影響する「5つの項目」がどんな内容なのか詳しく解説していきます。
施工方法による費用の違い
「屋根・外壁リフォーム」と言っても、その施工方法は幅広く、どういった施工を行うかによって費用は大きく変わってきます。
施工方法は、施工箇所別に「建物の劣化具合」、「リフォーム後の耐久年数」を考量しながら決めていきます。
もちろん、費用面での判断が一番重要なので、最終的に自身に合う「予算」で最終決定していきます。
外壁リフォーム
- 外壁塗装
- 外壁増張り
- 外壁張替え
- コーキング打ち替え
- 付帯部塗装
外壁リフォームで、一番選ばれている施工方法で、築10年目でまず考えなけらばいかないのが「外壁塗装工事」です。
既存の外壁材をそのままに、塗膜で保護して長持ちさせていきます。
増張りや張替えと比べて、一番安く仕上げることができる施工方法となります。
20~30年経過して、外壁材の劣化具合で行うのが「外壁増張り」、「外壁張替え」となります。
そのほか、部分的な補修やメンテナンス方法として「コーキング打替え」や「付帯部分の塗装(木部鉄部塗装)」などがあります。
屋根リフォーム
- 屋根塗装
- 屋根カバー
- 屋根葺き替え
- 屋根修理
- 屋上防水
屋根リフォームの施工方法で、一番コストが抑えられるのは「屋根修理」です。
屋根修理は劣化した箇所のみ、部分的に補修や交換を行っていきます。
次に、費用面で安価な工事は、塗膜で保護をしていく「屋根塗装」です。
こちらも外壁塗装同様に築10年目で考えていかなければいけない施工方法の一つです。
20~30年経過して、屋根材の劣化具合で行うのが「屋根カバー」、「屋根葺き替え」となります。
そのほか屋上や陸屋根など平の防水構造の場合には、防水工事を行っていきます。
防水工事も施工方法によって、費用や耐久性が異なります。
防水工事について詳しはこちら
施工する面積や長さ
屋根外壁リフォームでは、「外壁面の㎡数」、「屋根面の㎡数」によって費用を計算します。
現場にて、㎡数を計測したり、図面から㎡数を計算します。
ざっくり費用を出す場合には、建坪(延べ床面積)で計算を行い費用を計算することもできます。
施工する面積によって、「使用する塗料や商品の量、処分費用」、「人件費(手間賃)」が変わるので㎡数からどれくらいになるのか計算していきます。
また、外壁・屋根以外の付帯部分に関しては、施工する箇所を「m数」で計算をしたり、部分的な修理は材料費と人件費で計算していきます。
使用する塗料や商品(材料)の種類
外壁・屋根塗装工事の場合
外壁・屋根に塗る塗料の種類には「耐久年数・遮熱・断熱効果の有無」などによって材料費が変わります。
塗料のランクが上がれば上がるほど、費用は高くなってきます。
塗料 ランク | 期待耐用年数 |
アクリル塗料 | 6年前後 |
ウレタン塗料 | 8~10年 |
シリコン塗料 | 10~12年 |
ラジカル塗料 | 15年 |
フッ素塗料 | 18年~20年 |
期待耐用年数とは取り扱いメーカーが推奨している、次回の塗装を行う年数です。
もちろん、「お住いの環境(風通しが良い、沿岸地域)」によっても変わります。
期待耐用年数は、メーカーや施工店がこの期間は保証できるという意味ではないため注意が必要です。
塗料についての詳細はこちら
外壁張替え・屋根葺替え、カバー、屋根修理の場合
外壁張替え・屋根葺き替えでは、新しく使用する商品(材料)の種類によって費用が変わります。
塗料と同じように、耐久性が高いものほど費用が高くなります。
そのほか「材質やデザイン性」、「断熱材の有無」や「フッ素コーティング」なのかにより違います。
また、下地に「桟木を入れる施工方法」などの違いによっても費用は異なります。
外壁リフォーム(外壁張替え)
商品(材料) | 耐用年数(目安) |
トタン | 5~10年 |
窯業サイディング | 10年 |
金属サイディング | 15年 |
外壁リフォームの「外壁張替えや増張り工事」で使用されている材料は、主にこの3つが多いです。
それぞれの耐用年数は、塗装やメンテンナスが必要となってくる年数です。
実際にはメンテナンスしなくてもこれ以上持ちますが、限界まで傷んでしまうと再度張替えという選択肢となってしまいます。
耐用年数を目安に塗装を行っていくと素材が長持ちしてきます。
屋根リフォーム(屋根カバー、葺き替え)
商品(材料) | 耐用年数(目安) |
トタン | 5~10年 |
スレート材 | 10~20年 |
シングル材 | 10~20年 |
ガルバリウム鋼板 | 20~30年 |
ジンカリウム鋼板 | 30年 |
軽量瓦 | 30年 |
屋根リフォームの「屋根カバー、葺き替え」で使用されている商品(材料)は数多くあります。
近年で、もっとも選ばれているのは「ガルバリウム鋼板材」です。
耐久性も高く、遮熱効果や断熱効果、遮音効果なども期待できます。
屋根リフォームでは、この使用する商品(材料)の違いで、費用は大きく異なってきます。
外壁・屋根の種類と劣化状況
リフォームする外壁・屋根材の種類によって、「塗料の吸い込み量、施工の手間、廃材処分費、コーキングの有無」が違うため費用が変わってきます。
また、主に塗装の場合ですが、下地の劣化状況によって「手間がかかるため」費用が変わることもあります。
外壁・屋根材の種類による費用差
塗料の吸い込み
モルタルやリシンなどの外壁材、セメント系の屋根材は、塗料を多く吸い込みます。
初めて塗装を行う場合では、「塗料・ローラー(材料費)」を通常よりも多く消費し、「塗料の伸びが悪い」ため手間と時間もかかります。
そのため状況によっては、㎡単価も多少高くなり、また通常3回塗りのところを4回塗るケースもあります。
施工の手間
サイディングの凹凸でローラーが入りずらい外壁材や、モ二エル瓦など凹凸がある屋根材は、ほぼ平の外壁材や屋根材と比較すると塗装するのにとても手間がかかります。
そのため、同じ㎡数であっても、とくにセメント瓦の塗装はプラス1日多く工期がかかることもあります。
アスベスト材の処分費
外壁材や屋根材の張替えや葺き替えを行う際に、既存の素材に「アスベスト材」が含まれていると、処分費が高くなります。
現在の新築では、アスベストは含まれていませんが、20年前後の住宅には含まれているケースが多いです。
張替えや葺き替えを行う場合には、処分費用についても注意する必要があります。
コーキング工事が必要
外壁が窯業サイディングの場合にはモルタル壁には無い、目地のコーキング工事が必要となります。
コーキングの打替え・増打ち作業がプラスとなり、別途費用がかかってきます。
また、コーキングの種類も複数あり、耐久年数に応じて費用も変わってきます。
劣化状況による費用差
基本的に塗装を行う前に下地調整は行っていきますが、「通常以上に旧塗膜が剥がれている場合」などは別途費用が掛かることもあります。
あまりにも旧塗膜の剥がれが酷い場合には、ケレン作業で半日~1日かかるケースもあります。
ケレン作業で剥がれ落ちた旧塗膜の清掃を行うのも手間と時間がかかります。
また、「下地の木材が腐っていたり」、「穴が空いていたり」すると、木材を交換してから塗装作業を行う流れとなります。
その木材交換工事の大工仕事が別途追加費用となるケースもあります。
施工する場所の立地条件
立地の条件の良し悪しは、作業効率に大きく関わってきます。
隣近所さんと「建物の間隔があまりにも狭かったり」、「建物の形が複雑な場合」は割増しになる事があります。
逆に、お庭が広くて真四角なお家は作業効率が上がり、その分工期の短縮に繋がるので上記の坪数より大きくても費用が変わらないこともあります。
そのほか、車の止め位置から建物までに距離がある場合には、運搬費が高くなるケースもあります。
とくに「足場や屋根材の運搬」では、距離や長い階段があると別途運搬費用が発生することがあります。
屋根外壁リフォームの費用相場は施工業者によって変わる?
屋根・外壁リフォームの工事費用は、「施工方法や塗料・商品や劣化状況、立地条件」などによって変わってきます。
ですが、それ以外にも施工する業者によってお見積もりの費用は大きく変わってきます。
屋根・外壁リフォームの施工業者は、「ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、不動産、ホームセンター、個人塗装・板金屋」など依頼できる会社は数多くあります。
それぞれで、メリット・デメリットがありますが、主に「管理費用や下請け(マージン)、会社の利益」によって、ほとんど同じ「施工内容・使用塗料・商品」であっても費用は異なってくるのです。
大手施工会社のメリット・デメリット
大手施工会社のメリットは、何といっても「安心感」です・
現場の徹底管理によって、「きちんとした品質、安全面」を考量して作業を行ってくれます。
デメリットは、やはり費用が非常に高いことです。
平均相場の「1.2~1.5倍」は、費用が高くなるイメージです。
中堅、個人施工会社のメリット・デメリット
中堅、個人施工会社のメリットは、「費用の安さ」です。
とくに、自社施工の施工店に依頼を行えば、「下請け(中間マージン)」が発生しないため相場価格以下で施工の依頼が行えます。
デメリットは「業者に当たり外れ」がある点です。
これは、費用面に関しても言えることで、施工業者によっては「費用面」も高い場合もあり「作業の質」が低い業者もいるので見極めるのが大変です。
訪問販売業者の費用相場は高い?
訪問販売業者は、基本的に費用相場は高い傾向にあります。
理由としては、「訪問販売員の営業手当」が費用に上乗せされているためです。
また、基本的に下請け業者に工事を依頼しているため「営業手当+中間マージン」とダブルでプラスされています。
会社への利益も高く上乗せされているので、工事の質は別として、費用が高くなる傾向にあるのです。
屋根外壁リフォームの業者の選び方は?
屋根外壁リフォームは、目に見える買い物ではないので、実際にどんな仕上がりになるのかが心配です。
よく聞く話では「手抜き工事」であったり、「質の低い作業」です。
手抜き工事や質の低い作業でよくある事が、「3回塗りを2回塗りしかしなかったり」、「養生が雑、適当」、「下地の調整をせずに、そのまま塗装したり」、「最後の仕上げが雑」などがあります。
理由としては、工期を短く設定し、早く工事を終わらせて、少しでも多くの利益を上げるためにそうしている場合があります。
特に下請けの職人さんは安い賃金で工事を請けた場合には、しっかり施工すると利益が取れなくなってしまうので、とにかく早く工事を終わらせようとします。
その分、焦って作業する形となるので、手抜きや質の低い作業に繋がる事があります。
そのほか、「雑な現場管理や段取り」、「職人の作業態度が悪い」、「説明なしの追加工事」など作業面以外でも施工業者によって当たり外れが出てくるので注意が必要です。
施工業者の詳しい選び方についてはこちら
手抜き工事や質の低い作業ではどうなるのか?
屋根外壁塗装工事の場合に手抜き工事を行うと、、早ければ2~3年位で「塗膜の剥離(剥がれ)」が始まったり、「チョーキング(手で触ると白い粉が付く)」、「外壁のひび割れ」が出てきたりします。
また、地面やベランダ手すり、アルミサッシ周りに液垂れ、汚れ等細かい場所の仕上がりが悪いです。一般の方では、塗装した直後は凄く綺麗に見えますので、これらの事に気づかない方が多いのが現状です。
屋根リフォームの場合では、「雨漏りが発生」したり「屋根材、板金の剥がれ」が起きるケースもあります。
手抜きや質の低い工事では、一部の「安さを売りにする業者」や「訪問販売業者」で起こる可能性が高いです。優良な施工業者もいますが、判断するのが難しいでしょう。
手抜き業者を回避する方法は?
- 5年以上の塗膜劣化工事保証がついている
- 10年以上の屋根不具合、雨漏り保証がついている
- 実際に作業している現場をみせてもらう
- 過去の施工現場をみせてもらう
- 相見積もりを行い施工業者を比較する
正直なところ、施工前では作業レベルを把握できません。
そのため、施工業者の「保証内容やアフターメンテナンス」の点についてや「会社の事業年数」について情報を先に確認しておくことが大事です。
そのほか手間はかかりますが、「実際に施工している現場」や「施工完了した現場」を見る事は、手抜き工事を回避する可能性が高まります。
そして、複数の業者で相見積もりを取り「費用面」や「施工内容」について細かく比較していことが重要です。
施工業者の選び方・見極め方
手抜き業者を回避する方法に続く内容ではありますが、最後に「施工業者の選び方・見極め方」についてご紹介していきます。
もちろん、相見積もりを行った前提で、どこの施工店を選べばよいのかという内容です。
主に、下記7つの項目が参考となる基準です。
- 会社が近い(地元の施工店)
- 営業担当の人柄
- 納得のいく金額
- 見積書・診断書が明確でわかりやすい
- 迅速な対応
- 保証内容がしかっりしている
- 先々を考えた提案をしてくれる
この中でも、大事なのは、「地元の業者」であることだと思います。
また、営業担当との相性や金額が適正であり、説明がわかりやすいという点もポイントになってくるでしょう。
地元の業者が安心な理由
・会社が近いので何かあったとき直ぐに対応に来れる。
・金額も無駄な時間や交通費がかからないのでコストを少しでも下げられる。
・会社が近いと下手な工事は出来ない
営業担当の人柄
・何かあったときに相談しやすい
・営業担当がしっかりしていると、工事の段取りや対応にもきっちりしている場合が多い
・ご近隣への対応もしっかりしている
納得のいく金額、見積書・診断書が明確でわかりやすい
・手抜き工事や、ぼったくり工事を回避することができる
・自分では気づかない、細かい箇所の提案を受けることができる
・万が一の追加工事やリスクなども事前に把握することができる
屋根・外壁リフォーム費用相場まとめ
屋根・外壁リフォームの費用相場は、「施工方法」、「建物の大きさ」、「使用材料・商品」、「劣化状況」、「立地条件」によって細かく変わってきます。
単純に建物の大きさだけで、費用が決まってくるわけではないので、建物の面積が小さくても相場費用よりも高くなるケースも多く、その逆もあります。
また、「施工する業者」によっても費用の違いが出てくるので、注意が必要です。
どのような業者に依頼するのかによって、費用も大きく異なります。
そのため、屋根・外壁リフォームを行う場合には、複数の業者で見積もりを比較していくことが大事です。
比較することで、適正な費用で質の良い工事を依頼することができます。
自分で業者を探すのは大変?
ですが複数の業者を自分で探すのはなかなか大変です。
探した業者が「大手リフォーム会社」や「訪問販売業者」などの場合では、比較しても全体的に高くなってしまうこともあります。
また、自身の「希望する施工を得意とする業者」なのか判断も難しいでしょう。
そのため、おすすめの比較方法として、「一括見積サイト」を活用していくことです。
とくに忙しくて業者を探す時間がない方は多く利用しています。
一括見積サイトは無料で利用出来て、インターネットから簡単にお問合せができます。
お見積り依頼しても、必ず契約する必要はなく、折り合いが合わなければ運営サイトに連絡してお断りすることも可能です。
屋根・外壁リフォームの業者選びで迷っている方は、気軽に利用でき、地元の優良業者をまとめて紹介してくれる「一括見積もりサイト」の利用がおすすめでしょう。
屋根外壁リフォームの費用相場の確認・お見積り依頼はコチラ▽
屋根外壁リフォームの「費用を少しでも抑えたい」、「優良な業者に依頼したい」方は、下記の一括見積もりサイトのプロヌリがおすすめです。
地元の優良業者を比較することで最適な業者を選ぶことができます。
もちろん無料で、「匿名で費用相場の確認」と「お見積り依頼」ができます。
おススメお見積り比較サイト
屋根外壁リフォーム専門サイト「プロヌリ」
プロヌリは、全国対応で、加盟基準を満たした「500社」の中から厳選された近くの優良業者を「1~3社」紹介してくれます。
外壁屋根の塗装はもちろん、「外壁の張替え、屋根カバー、屋根葺き替え、雨漏り、防水工事」と屋根外壁リフォーム専門に対応しています。
建物の劣化状況に合った、「塗料や材料(外壁材・屋根材)」の選定を行い、ご予算に合った「的確なプラン」の提案を行ってくれます。
親身に相談にのってくれる業者が多く、細かいところまで丁寧な説明を行ってくれると評判です。
費用面に関しても、自社施工店の登録がほとんどで無駄な中間マージンも発生してきません。
屋根外壁リフォームを検討中でしたら、「プロヌリ」がおすすめです。