外壁リフォーム

外壁の張替え費用はどれくらいかかる?

2019年7月11日

 

外壁材の老朽化が進むと、塗装によるメンテナンスが難しい状況や機能性の向上のため、塗装以外の外壁リフォーム「外壁の張り替え、カバー工事(重ね張り)」を行っていくことがあります。

張り替え・カバーとは?

「張り替え」というのは、既存の外壁材を剥がして、新しい外壁材を張るという施工方法です。

「カバー工法」というのは、既存の外壁材の上に新しい外壁材をカバー(重ね張り)をするという施工方法となります。

塗装以外の外壁リフォームの工法は上記2種類ありますが、ここでは「外壁の張り替え」を行った場合の費用やメリット・デメリットについてご紹介していきます。

 

外壁張り替えの費用単価は?

 

外壁張替えの費用単価

 

単価:¥12,000~17,000円/㎡」(目安)

 

サイディングの場合は、建物の構造によって本体以外に使用役物・シーリングの「m数」など細かい計算によって変動します。

おおまかには、「外壁の施工面積×上記単価(本体・胴縁・透湿シート・役物)」となってきます。

外壁の張の替え場合には、上記にプラスして「外壁の施工面積×(既存外壁の解体費用+廃材処分費+下地調整)」がかかります。

既存の外壁材に「アスベスト材」が含まれていると、処分費用は割高となるので注意が必要です。

外壁の施工面積もそうですが、役物の「m数」も費用価格の重要なポイントであり、建物の形が複雑であるほど、「役物を多く使用するため」割高となってきます。

また、使用する本体も「窯業系か金属系」なのか、「素材、デザイン(縦張り・横張り)やマイクロガード、フッ素鋼板」など材料の耐久性も幅広く、どれを使用するかによって大きく費用は変わってきます。

サイディングの窯業系と金属系の特徴

 

外壁張替え費用(細かい内訳)

既存外壁の解体費用と廃材処分費用

劣化した下地

 

既存外壁の解体費用と廃材処分費用は「1,000円~3,000円/㎡」程度です。解体する既存外壁の種類によって解体費用や処分費用が異なります。

一般的な住宅に多く採用されているサイディングやトタン、ガルバリウム鋼板などの外壁の場合には「1,000円~2,000円/㎡」程度です。

しかし、外壁張り替えを行う建物の大きさや工事の規模によっては、工事前にアスベストが含まれているかどうかの調査が必要になることがあります。

解体する既存外壁にアスベストが含まれている場合には、解体工事や処分の際にアスベスト対策が必須になるため通常の1.5倍程度の解体処分費用が必要で「1,500円~3,000円/㎡」程度になります。

 

構造体の取り換えや補強費用

木腐食

 

構造体の取り換えや補強費用は、劣化や腐食の状態によって異なります。既存の外壁材を解体した際に、建物の構造体の劣化や腐食を確認します。

雨漏りなどによって劣化や腐食が進行している場合には、柱や梁といった建物にとって重要な部材の取り換えや補強が必要になります。

構造体の取り換えや補強は大掛かりな工事になってしまうことが多く、大工手間や材料費が必要になるため「数万円~数十万円」になることもあります。

 

下地胴縁の施工費用

胴縁

 

外壁の張替えでは下地となる胴縁は経年劣化によって腐食していることが多く、既存の胴縁から新しいサイディングに合わせた胴縁への交換が必要です。既存の外壁材と新しく張り替える外壁材では、同じ下地胴縁が再利用できることはありません。

サイディングのデザインによって必要な下地胴縁の向きや施工間隔が異なります。縦張りのデザインのサイディングから横張りのデザインなどに変更することで既存の胴縁は利用できなくなります。下地胴縁の施工費用には、大工手間や胴縁などの材料費が含まれます。

胴縁の取付は、「1000円~/㎡」程度となります。

 

透湿シートの張替え費用

透湿シート

 

既存の外壁材を解体した際には、透湿シートの破れや劣化などが発見されることが多く、下地胴縁の交換と同様に透湿シートの張替えが必要になります。

透湿シートには、外壁からの雨漏りを最終的に防ぐという重要な役割があります。新しいサイディングを施工する前に、適切な施工をすることが大事です。

透湿シートの張替え費用には、施工費用や透湿シート、防水テープなどの費用が含まれています。

費用の目安は「600円~/㎡」程度となります。

 

土台水切り金物の交換費用

水切り

 

既存の外壁材と新しい外壁材が異なる場合には、使用する外壁材に合わせた水切り金物などへの取付けが必要になります。金物の取り換えは建物の形状によって使用する部材が変わることが一般的です。

水切り金物などの交換費用には板金工事費用や金物の材料代、加工費用などが含まれています。

水切り金物は「2500円~/m」程度となります。

 

新しい外壁材本体の施工費用

サイディング張り

 

新しい外壁材の種類によって、外壁材本体の価格や施工費用が異なります。張替えで使用する外壁材には、一般的な「窯業サイディング」のほかにも「金属系サイディングや、樹脂系、木質系」などがあります。

費用単価は「8000円~/㎡」くらいとなります。(各種役物、シーリング、器具脱着等含む)

外壁の張替え工事は、建物の大きさや形状によって「材料や工賃」は大幅に変わるため相場費用はあまり参考にし過ぎない方が良いでしょう。

 

外壁張替えの費用相場

 

  1. 外壁の施工面積
  2. 建物の構造
  3. 使用材料(商品)

 

このほか、仮設足場は必ず必要となりますので、足場代も発生します。

仮設足場の費用相場について

 

外壁張替え(30坪の費用相場)の目安

 

工事内容 30坪 単価 費用(目安)
外壁張替え 128㎡ 12,000円~ 1,536,000円~
仮設足場 178㎡ 650円 115,700円
合計 1,651,700円

 

外壁張替え(40坪の費用相場)の目安

 

工事内容 40坪 単価 費用相場
外壁張替え 156㎡ 12,000円~ 1,872,000円~
仮設足場 222㎡ 650円 144,300円
合計 2,016,300円

 

外壁張替え(50坪の費用相場)の目安

 

工事内容 50坪 単価 費用相場
外壁張替え 196㎡ 12,000円~ 2,352,000円~
仮設足場 278㎡ 650円 180,700円
合計 2,532,700円

 

外壁張替えは、外壁塗装と比べると「約2倍以上」の費用がかかるイメージです。

とくに大きな違いとして、外壁塗装は「坪数」が大きくなるにつれ、効率よく工事を行う事で費用単価を下げることができます。

ですが、外壁張替えの場合、坪数が大きくなっても「材料代・手間」をほとんど変えることができませんので、坪数の大きさに比例して、塗装工事との費用の差は広がってしまいます。

外壁塗装の相場価格はどれくらい?<50坪編>

 

塗装や外壁カバー工事との価格差

 

外壁張替えのほかにも外壁塗装やカバー工事によって建物のメンテナンスを行うことができます。外壁張り替えは既存の外壁材の解体費用や撤去処分費用などが発生するため、ほかのメンテナンスに比べて費用が高額になることが多いです。ここでは外壁張替えと外壁塗装や外壁カバー工事の価格さについて紹介します。

 

外壁塗装の費用の目安

 

①外壁の塗装面積

②使用材料(塗料)

③仮設足場費用

 

外壁塗装にかかる費用相場は、使用する塗料のグレードによって異なります。一般的なグレードの塗料を使用した場合には4,000円/㎡程度からです。

 

外壁塗装(30坪の費用相場)の目安

 

工事内容 30坪 単価 費用(目安)
外壁塗装 128㎡ 4,000円~ 512,000円~
仮設足場 178㎡ 650円 115,700円
合計 627,700円

 

外壁塗装(40坪の費用相場)の目安

 

工事内容 40坪 単価 費用(目安)
外壁塗装 156㎡ 4,000円~ 624,000円~
仮設足場 222㎡ 650円 144,300円
合計 768,300円

 

外壁塗装(50坪の費用相場)の目安

 

工事内容 50坪 単価 費用(目安)
外壁塗装 196㎡ 4,000円~ 784,000円~
仮設足場 278㎡ 650円 180,700円
合計 964,700円

 

外壁カバー工事の費用の目安

 

①外壁の施工面積

②使用材料(商品)

③仮設足場費用

 

外壁カバー工事にかかる費用相場は「11,000円~16,000円/㎡」程度からです。

 

外壁カバー工事(30坪の費用相場)の目安

 

工事内容 30坪 単価 費用(目安)
外壁カバー 128㎡ 11,000円~ 1,408,000円~
仮設足場 178㎡ 650円 115,700円
合計 1,523,700円

 

外壁カバー工事(40坪の費用相場)の目安

 

工事内容 40坪 単価 費用(目安)
外壁カバー 156㎡ 11,000円~ 1,716,000円~
仮設足場 222㎡ 650円 144,300円
合計 1,860,300円

 

外壁カバー工事(50坪の費用相場)の目安

 

工事内容 50坪 単価 費用(目安)
外壁カバー 196㎡ 11,000円~ 2,156,000円~
仮設足場 278㎡ 650円 180,700円
合計 2,336,700円

 

外壁張替えとの費用差の違いについて

 

外壁の張替えと比較する外壁塗装との差は約3倍近くになることもあります。一方でカバー工事との差は比較的に少なくなります。張替えとカバー工事での費用相場の差額は、解体工事費用や処分費用による違いとなります。

ただし、カバー工事では既存の外壁を解体や撤去しないため、構造体の劣化や腐食が見つけられないことが多くなります。長期に渡って建物のメンテナンスを考えた場合には、外壁張替えを行ったほうが良い場合もあります。

 

外壁張替えが必要な状況とは?

 

外壁材にもある程度の寿命があり、老朽化が進んでいる(築35~40年以上経過)建物に対しては「塗装」で仕上げるよりも「カバー工法(重ね張り)、「外壁張替え」の方が良いでしょう。

老朽化が進むと、下記の症状がでてきます。

 

  1. 外壁材にひび割れが多数発生している
  2. 外壁材の剥離、剥がれが酷い
  3. 外壁材から雨漏りしている

 

このような状況では、外壁塗装を行っても数年後に再度剥がれてくる可能性が高くなります。

塗装は、下地の状態が良い場合のみ、その性能が生かされます。悪くなってしまった外壁材に塗装をしても、効果が薄れてしまうのです。

とくに、下地や躯体に傷みがある場合では、内部の補修もある程度必要となってきます。

そういった場合には、既存の外壁を剥がして、下地の調整を行って新規外壁材を張る「外壁張替え」が適しています。

 

外壁材別の張替え時期の目安

外壁リフォーム

 

既存の建物に使われている外壁材によって張替え時期の目安は異なります。ここでは外壁材別の張替え時期の目安について紹介していきます。

 

サイディング外壁の張替え時期の目安

 

サイディング外壁の張替え時期の目安は「20年~40年程度」です。

サイディング外壁には一般的な住宅の外壁に多く採用されている窯業系サイディングのほかにも、金属系サイディングや木質系サイディングなどさまざまな種類があります。サイディングの種類に関わらず定期的なメンテナンスが必要です。

しかし定期的にメンテナンスを行っていない状態で20年を経過している場合には、サイディング材自体の劣化や反りが発生している可能性が高くなります。サイディング材が劣化することで、外壁材としての強度も低くなります。

サイディングの反りや強度の低下は、塗装では対応できないため張替えを検討したほうが良いこともあります。

 

タイル外壁の張替え時期の目安

 

タイル外壁の張替え時期の目安は「40年以上」です。タイル自体は無機質な素材なため劣化することはありません。しかし、外的要因によってひび割れや欠けが発生することがあります。

またタイル外壁の下地の劣化によって剥がれや浮きが起こることもあります。

 

トタン外壁の張替え時期の目安

 

トタン外壁の張替え時期の目安は、「10年~20年」程度です。

トタン外壁は古くから使われている外壁材ですが、耐用年数はあまり長くありません。金属製のためサビなどの腐食が発生しやすい特徴があるので注意が必要です。

 

ガルバリウム鋼板の外壁の張替え時期の目安

 

ガルバリウム鋼板の外壁の張替え時期の目安は、「25年~35年」程度です。トタン外壁と同様に金属製ですが、素材に亜鉛を混ぜることでサビにくい性質を持たせています。

このガルバリウム鋼板材は、現在ではトタンに代わって外壁や屋根などで多く採用されています。

 

外壁張替えのメリット

金属サイディング張り

 

外壁カバーよりも重量が抑えられる

 

外壁カバーは、既存の外壁と2重となるため「重量」が増えるというデメリットがあります。

そのため、既存の外壁材によっては「軽量な金属系のサイディング材」の使用がメインとなってしまいます。

しかし、外壁張替えの場合では、既存の外壁材をすべてはがしていくため「重量」が抑えられるため、外壁材の種類もカバーよりも多く選べる点がメリットです。

張替えであれば、重量が重い「窯業系サイディング」も、ほとんどのケースで使用できるため、外壁材の意匠性(デザイン)を高めることができます。

 

下地を補修することができる

 

年数が経過して老朽化した場合や雨漏りして放置してしまった場合、「下地が腐っているケース」があります。

カバー工法の場合では、そのままの状態でフタをする形となるので、内部の状態がわかりません。

ですが張替えの場合には、内部の状態を確認することが可能で、腐って傷んだ箇所を補修することができます。

内部を把握できて、状況に応じて補修や交換を行える点は、張替えのメリットとなります。

 

外壁張替えのデメリット

サイディング解体

 

外壁の解体費や処分費が高い

 

外壁張替えの最大のデメリットは、費用が高いという点でしょう。

既存の外壁材の「解体費用」「廃材処分費」がかかるため、カバー工法と比べて割高となります。

とくに既存の外壁材に「アスベスト材」が含まれていると、さらに価格は上がるでしょう。

解体作業中も、粉塵が舞ったり、騒音も発生するので、ご近隣への配慮も重要となります。

 

工期がかかる

 

外壁張替えでは、既存の外壁材を解体する工程があるので、そのぶん「工期がかかる」というデメリットがあります。

また、解体した外壁材の仮置きするスペースなども必要となってくるため、スペースがない場合には都度トラックまで外壁材を運ぶ必要があります。

廃材の清掃にも手間がかかるので、解体後に清掃を行っていく時間も必要となります。

 

外壁張替え工事の工程や工期について

 

外壁張替え工事の工程には、足場の設置や解体工事、外壁材本体の施工などさまざまな工程を経て張替えが行われています。外壁の張替えにかかる工期は2週間から3週間前後です。

 

①足場の設置

 

外壁張替え工事で最初に行う工事が足場の設置です。足場の設置を行う際には解体工事で出るほこりや廃材のために飛散防止ネットや防音ネットが張られます。

 

 

②既存外壁材の解体工事

 

既存の外壁材の解体工事と同時に電気メーターなどの外壁に取り付けられている付帯品の取り外しも行います。また張替え工事後にも使用する部分には養生を行います。

 

 

③構造体の劣化状況確認

 

既存の外壁の解体工事の完了後に、建物の構造体の劣化状況を確認します。劣化や腐食が見られる場合には、取り換えや補強工事が必要になります。

 

 

④下地調整

 

新しい外壁材を施工する前の下地調整を行います。透湿シートの補修や張り替え、水切り金物などの補修や取り換えをした後で、新しい外壁材に合わせた下地胴縁の施工をします。

 

 

⑤外壁材本体の施工

 

新しい外壁材本体の施工を行います。サイディングの場合には建物のコーナー部分に役物の施工も行います。さらにサイディングのジョイント部分やサッシなどの開口部まわりにシーリング打ちを行います。外壁材の施工完了後に電気メーターなどの付帯品の復旧や取付を行います。

 

 

⑥足場の撤去

 

シーリングや付帯品の復旧などが終わったら足場の撤去をして工事が完了します。

 

外壁の張替えにおすすめの外壁材

 

外壁の張替えにおすすめの外壁材には、サイディング外壁からガルバリウム鋼板など幅広い選択肢があります。外壁の張替えは既存の外壁材を解体してから行うため軽量な外壁材を選択したほうが良いわけではありません。

外壁の張替えに使える予算や張替え後の外観に合わせて外壁材を選択することが大事です。ここでは外壁の張替えにおすすめの外壁材を紹介していきます。

 

デザイン重視の窯業系サイディング

窯業サイディング

 

デザイン重視の場合には窯業系サイディングがおすすめです。一般的な住宅の外壁に使われている窯業系サイディングは、張替え工事の際にもおすすめの外壁材です。

窯業系サイディングはデザインやカラーバリエーションも豊富なため、好みの外観にすることができます。外壁の張替え後のデザインを重視する場合には、窯業系サイディングがおすすめです。

 

軽量な金属系サイディング

金属サイディング

 

建物の構造や耐震性を重視する場合には金属系サイディングがおすすめです。金属系サイディングは外壁材自体の重量が軽いため、建物の耐震性の向上が期待できます。

フラットで直線的なデザインやモダンな建物の場合には金属系サイディングを使用することでよりシャープな印象を与えることができます。またガルバリウム鋼板を採用することで耐久性の高い外壁に張替えることも可能です。

 

自然な質感にこだわる木質系サイディング

羽目板の外壁

 

自然な質感にこだわりを持っている場合には木質系サイディングがおすすめです。窯業系サイディングなどの木目調などとは異なり実際に木材を使ったサイディングのため、自然な質感を演出することが可能です。

 

メンテンナスフリー樹脂系サイディング

樹脂系サイディング

 

メンテナンスフリーな樹脂系サイディングもおすすめです。樹脂系サイディングは樹脂を主原料としているため劣化や腐食に強い耐久性の高い外壁材です。

さらに外壁材自体の重量が軽く、建物の負担を軽減する軽量なサイディングです。日本では施工実績が少ないサイディング外壁ですが、北海道や東北などの寒い地域では普及し始めています。

 

最後に

 

外壁張替えは、既存の外壁材を剥がして、新しい外壁材を張っていく工事内容です。

カバー工法と比べて、新しい外壁材の種類を多く選ぶことができ、重量も抑えられます。

また、下地の状態も確認できるので、万一の時には安心できるでしょう。

ですが、費用面で大きく割高となってしまうので、予算や状況を考えて比較していくと良いでしょう。

外壁カバー工法の費用についてはこちら>>

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