外壁リフォーム

外壁の漆喰リフォームとメンテナンス方法を解説!

漆喰壁

 

外壁の漆喰は適切なメンテナンスを行わなければ耐用年数が短くなる可能性があります。しかし、外壁に漆喰を使う機会が減っているために適切なメンテナンス方法がわからないということも多くなっています。

そこで今回は、既存の外壁から漆喰へリフォームする工程漆喰に発生する汚れや劣化の症状別のメンテナンス方法を解説します。

漆喰の種類

漆喰

 

一般的にいわれる漆喰とは、本漆喰のことを指していることが多いです。本漆喰のほかにもそれぞれの地域で使われている漆喰や工場で調合された漆喰などさまざまんです。ここでは、漆喰の種類について解説します。

 

本漆喰

 

本漆喰は、消石灰(水酸化カルシウム)と主成分として、骨材にすさや海藻のりなどの有機物を練り上げて作った建築材料です。白く美しい外観に仕上げることが可能ですが、熟練した職人の技術が必要です。のりが含まれているため薄塗り仕上げをしないと割れてしまう可能性があります。

現在では天然素材が手に入りにくく、価格が高くなってしまうためあまり使われることが少なくなっています。

 

土佐漆喰

 

土佐漆喰は、消石灰発酵させたワラを混ぜて作ります。本漆喰との違いは少し黄みがかった色で紫外線をうけて徐々に白くなっていきます。また発酵させたワラから出る糖類がのりの代わりをするため、材料にのりを含まずに作ることができます。

のりは雨などの水分によってもろくなる原因にもなるため、のりの含まれない土佐漆喰は本漆喰よりも水に強い特徴があり、また厚塗りで仕上げることもできます。

 

琉球漆喰

 

琉球漆喰は、生石灰(酸化カルシウム)稲わらを混ぜて作ります。沖縄の強い台風に耐えられる耐久性と、暑さに対する断熱性などに優れた漆喰です。

 

既調合漆喰

 

既調合漆喰は、現在の漆喰製品の主流となっている漆喰です。消石灰すさや海藻のり炭酸カルシウムなどが配合された粉末状の製品で、水を加えて練り混ぜるだけで使用できるタイプの漆喰です。

さらに使用前の練り混ぜを不要なペースト状のタイプの既調合漆喰もあります。古くからある漆喰よりも作業性も高く、DIYなどでも簡単に施工できることも人気の理由です。

 

漆喰系製品

 

一般的に漆喰の施工には、コテやヘラなどを使用して施工を行いますが、漆喰系製品の中には、ほかの塗料と同じように刷毛やローラーを使って施工することができる漆喰系製品もあります。既存の漆喰外壁のメンテナンスとしてもつかる特徴があります。

 

外壁に漆喰を使うメリットとデメリット

漆喰を塗る女性

 

外壁に漆喰を使うことによって、白く美しい外観や耐久性、抗菌性などさまざまなメリットがあります。しかし漆喰の性能を発揮させるためには適切なメンテナンスが必要になるデメリットもあります。ここでは外壁に漆喰を使うメリットとデメリットを解説します。

 

メリット

 

外壁に漆喰を使うメリットには、長い耐久性や抗菌性の高さがあります。さらに天然素材の漆喰が持つ多孔質な構造を活かした特徴もメリットになります。

 

耐用年数が長い

 

外壁に漆喰を使うメリットは耐用年数が長くなることです。一般的なサイディング外壁の耐用年数は20年から30年程度ですが、漆喰の耐用年数は30年から100年以上ともいわれています。しかし耐用年数を長くするには、日頃のメンテナンスは欠かせません

 

独特なデザイン性

 

お城や社寺仏閣にも使われるように、外壁に漆喰を使った建物には独特のデザインが得られます。白く美しい外観は漆喰以外の素材では再現することは難しいでしょう。

 

抗菌性が高い

 

外壁に漆喰を使うメリットは高い抗菌性が期待できることです。漆喰の主成分である消石灰は強アルカリ性で細菌やカビ、ウィルスに対しても高い抗菌性や高ウィルス効果があります。外壁に漆喰を使うことで、汚れの付着しやすい外壁に高い抗菌性を持たせる効果があります。

 

防臭、調湿

 

外壁に漆喰を使うメリットとして、天然素材の漆喰に備わっている防臭や調湿効果も期待できます。漆喰の塗膜内部は多孔質でできているため、臭いを分解するとも言われています。さらに多孔質な形状は漆喰の湿度コントロールにも役立っています。湿度の高い時期には多孔質な細かな穴の中に湿気を吸収し、湿度の低い時期に放出する特徴があります。

ただし、漆喰本来の調湿機能や性能を十分に発揮するには、古くから下地として使われている土壁との併用や建物自体の構造も検討する必要があります。

 

デメリット

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、傷に対する強度や撥水性の低さなどの素材自体のデメリットのほかに、施工期間や費用、仕上がりに影響する職人の不在などさまざまなポイントがあります。外壁に漆喰を使う場合には、漆喰のデメリットをしっかりと把握した上で採用するかどうかを検討することが大事です。

 

傷が付きやすい

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、傷つきやすいことです。漆喰の外壁はサイディングなどのほかの外壁材に比べて傷がつきやすく、衝突や衝撃に弱い特徴があります。

また雨の当たる場所では湿気と乾燥を繰り返すことでひび割れなども起こりやすくなります。耐用年数が長い漆喰ですが適切なメンテナンスや日々の手入れにも注意が必要です。

 

撥水性がない

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、撥水性がないことです。漆喰は多孔質な構造なので細かな穴に湿気を吸収する性質があります。優れた調湿性能の代わりに、外壁に使った場合には撥水性が低くなってしまうので注意が必要です。

また本漆喰を使った外壁の場合には、本漆喰に含まれるのりの成分によって、雨水や湿気によって漆喰の強度が落ちてしまうことがあります。

 

独特な臭い

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、施工中に独特な臭いが発生することです。本来漆喰は臭いを吸収、分解する性質を持っています。しかし、乾燥する前の漆喰には独特な臭いが発生しています。

独特な臭いの原因は漆喰に含まれているのりの臭いです。施工中の漆喰からは独特な臭いがしますが、完全に乾燥してからは徐々に臭いも少なくなっていきます。

 

施工期間が長い

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、建物全体の施工期間が長くなることがあります。一般的な住宅に使われるサイディング外壁などとは下地となる構造や仕様が異なります。

外壁にかかる施工期間が長くなるだけでなく、建物全体の施工期間も長くなる可能性があります

 

施工費用が高い

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、一般的なサイディング外壁などに比べて施工費用が高くなることです。サイディング外壁の場合には、下地となる木材を施工すれば仕上げのサイディングを張り付けることができます。

しかし外壁に漆喰を使う場合には、下地の木材の施工のほかにも漆喰を塗る前のモルタル仕上げなど、仕上がりまでに必要な工程も多くなります。外壁に漆喰を使う場合には、使用する建材や作業する職人の人件費など通常の外壁に比べて施工費用が高くなります。

 

施工できる職人が少ない

 

外壁に漆喰を使うデメリットは、施工できる職人が少ないことです。漆喰の仕上げ施工には左官職人によるコテ塗りが必要です。しかし、以前と比べて漆喰を使用する機会は減っています。そのため左官職人の技術継承が進まず、適切な方法で漆喰を施工できる職人の数も減ってしまっています

漆喰の美しい仕上がりや長い耐用年数などは、熟練した職人の技術がなければ期待できません。

 

漆喰の代わりにジョリパットなどの塗り材も人気

ジョリパッド壁

 

漆喰の代わりに外壁にジョリパットなどの塗り材を使用することも増えています。塗り壁材には骨材が含まれているため、漆喰のようなフラットな仕上がりにすることは難しいでしょう。

ただし、さまざまな仕上げ方法があるので建物の雰囲気に合わせた施工方法を選ぶことができます。また、白色が基本の漆喰とは異なり、幅広いカラーバリエーションの中から好みの色を選ぶことができます

 

外壁を漆喰へリフォームする工程

コテ塗り

 

外壁に漆喰を施工するメリットは多くあります。ここでは既存の外壁を漆喰へリフォームするための工程を解説します。

 

足場設置

 

外壁のリフォームをする場合には、必ず足場の設置が必要になります。足場を設置することで作業効率の向上と施工する職人の安全も確保することができます。

 

養生

 

外壁のリフォームをする前には、玄関ドアやサッシなどの開口部に養生をします。また外壁に取り付けられている電気メーターや配管なども脱着や養生が必要になります。

 

モルタル下地調整

 

既存の外壁の種類によって異なりますが、漆喰の下地となるモルタルを施工します。モルタルがしっかりと定着するようにラス網などを設置することもあります。

 

シーラー塗装

 

シーラー塗装は一般的な外壁塗装でも行われる工程で、モルタル下地と漆喰の密着力を向上させるために行う作業です。

 

漆喰塗り

 

最終的な仕上げとなる漆喰を塗ります。本漆喰の場合には、薄塗りで仕上げる必要があるため、熟練の技術を持った職人と丁寧な下地作業が求められます。

 

漆喰のメンテナンス方法

漆喰塗の建物

 

外壁の漆喰は適切なメンテナンスを行わなければ、長い耐用年数が期待できません。ここでは漆喰のメンテナンス方法を解説します。

 

軽い汚れ

 

外壁の漆喰に付いた軽い汚れは、スポンジや雑巾で軽く拭き取ります。経年劣化によって色が変化している場合には、軽く拭き取っただけでもまわりと色が変わってしまうことがあります。目立たない場所で試してから作業することが大事です。

 

カビや黒ずみ

 

漆喰は一般的にカビにくい素材です。しかし、立地条件によってはカビが生えてしまうことがあります。カビや黒ずみには、漂白剤や除去剤を使って処理しましょう。カビの場合には、漆喰の内部にまで侵入していることが多く拭き取るだけでは綺麗になりません。霧吹きなどを使って薄めた漂白剤を全体に吹きかけて処理すると効果的です。

 

細かな汚れや小さな傷

 

細かな汚れや小さな傷は、目の細かいペーパーで処理しましょう。漆喰に付いた小さな傷はペーパーで軽く削るだけでも綺麗になります。漆喰は一般的に薄塗りされていることが多いので削りすぎてしまわないように注意が必要です。

 

ひび割れ、剥がれ

 

ひび割れや剥がれがある場合には、ひび割れた部分の上から重ね塗りすることができます。さらに剥がれてしまった場合には、残った漆喰を撤去して新たにやり替える必要があります。

ひび割れや剥がれが見られる場合には、そのまま放置することで雨漏りなどに発展してしまうこともあります。重ね塗りややり替えは、少ない範囲であればDIYでも可能ですが数が多かったり広範囲にわたって見られる場合には、専門の業者に依頼したほうが良いでしょう。

 

既存の漆喰への塗装はできる?

漆喰塗装

 

既存の漆喰への塗装を行う場合には、下地処理としてシーラーなどを使った吸い込み止め作業が必要になります。また使用する塗料は基本的に漆喰壁専用の塗料を使用することになりますが、漆喰用の塗料を使った場合でも剥がれや浮きが起こりやすいので注意が必要です。

さらに、漆喰の特徴でもある抗菌性や防臭、調湿など漆喰のメリットが得られなくなることもあります。

現在では既存の漆喰の特徴を活かした、漆喰系塗料も販売されているので、検討してみるのも良いでしょう

 

まとめ

 

漆喰の外壁は白くて美しい外観だけでなく、耐用年数の長さや抗菌性などさまざまなメリットがあります。しかし、漆喰の施工は熟練の技術が必要で職人の確保が難しくなっていることも事実です。

また耐久性や抗菌性などを十分に発揮させるためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。小さな汚れやコケ、カビなどは可能な範囲で手入れしていく必要があります。古くからある本漆喰などにこだわらずに、漆喰の特徴を活かした漆喰系製品も選択肢に入れて見てください。

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