横浜市南区のS様邸にて「外壁カバー工法」で施工を行いました。
外壁カバー工法とは既存の外壁材をそのままに、その上から新しい外壁材を張って仕上げていく工事となります。
外壁材が2重になるため、重さの問題から軽量な金属系のサイディング材が主に使用されています。
ここでは、その外壁カバー工法のメリット、デメリットと実際の施工事例についてご紹介します。
外壁カバー工法のメリット、デメリット
新たに「金属系のサイディングでカバー工法」を行った場合にどのようなメリット・デメリットがあるのか。
※下記は「塗装工事」を行った場合と比較しています。
メリット
・外壁から雨漏りしている場合にカバーを行う事で改善することができます。
・既存の外壁材の劣化が酷く塗装ができない場合に適する工事となります。
・断熱性、遮熱性、遮音性を向上させたい場合に効果的です。
・塗装に比べて長期的にメンテナンスが不要になる。
・外壁のデザインを一新できる。
デメリット
・塗装に比べてコストがかかる。
・既存の外壁デザインが失われる。
外壁カバー工法の施工事例
外壁カバー工事にあたり、全体的に仮設足場を組んでいきます。
S様邸の立地は、裏側が崖になっており8人作業で慎重に足場を組んでいきました。下からの高さは約4階建て分となりました。
仮設足場設置後に実際の工事に入っていきます。
まずは、給湯器やエアコンカバー、電気配線、ガス管、雨樋など、外壁面に設置されている器具一式を取り外していきます。
脱着は、電気屋さんやガス屋さんに協力してもらいます。
器具の取外し後、外壁面に透湿シートを張り、下地の胴縁を取付けていきます。カバー工法では、基本的に通気工法で仕上げるため、下地の取付けを行います。
各種板金役物を取付けていきます。
基礎との取合いに水切りを取付けていきます。
新しい外壁材の取合い部分に、目地の下地となる役物を取付けていきます。
コーナーの出隅部分に下地となる役物を取付けていきます。
サッシや建具まわりなど壁面の切れ目に、見切り用のカバーを取付けていきます。
各種役物取付け後、新しい外壁材を張っていきます。
新しい外壁材は、「アイジー工業のNP-シャドーライン」を使用していきました。下部から上部に向けて順々に張っていきます。
サイディングの取扱いメーカーについて詳しくはこちら>>「外壁サイディングの種類やメーカー一覧まとめ」
外壁施工後に、目地カバーを取付けていきます。
仕上げにサッシや建具に取付けた見切り部分にシーリングを打って防水処理していきます。
シーリングが乾いたら、施工前に取外した配管カバーや電気配線など器具を戻していきます。
外壁の正面は意匠性を出すために、ツートンカラーで仕上げていきました。
メインが「ダークブルー」、一部正面、玄関部は「ホワイト」を選びました。
外壁カバー完了後、「雨樋や庇、軒天」などの付帯部分を塗装していきます。
塗装完了後に仮設足場を解体して、外壁カバー工事の完了となります。
外壁カバー工法のビフォーアフター
施工前
施工後
施工前
施工後
工事期間は、14日間で仕上がりました。
外壁カバーを行うことで、美観はもちろんさまざまなメリットが得られるのでおすすめです。
最後に
外壁カバー工法は、外壁から雨漏りしている、塗装ができない劣化状況の際に選択される工事です。また、断熱性や遮熱性の向上、将来的にコストを抑えるためにカバー工法を選択される方もいらっしゃいます。
外壁のリフォーム方法は塗装工事が主流ですが、カバー工法もさまざまメリットがありますので、こちらも是非ご検討してみてください。
また、カバー工法以外にも張替え工事もありますので、そちらについて詳しくはこちらを↓↓