雨戸は家の中では日常から触れることも多く、身近なパーツです。当然、その錆などによる劣化にも気づきやすい部分です。
しかし、多くの方は雨戸の錆を深く捉えずに放置してしまうことが多いようです。
今回は、そんな雨戸の塗装の単価や施工方法ついてご紹介していきます。
雨戸の役割とは?
雨戸には、主に2つの役割があります。
1つは「自然現象から窓や室内を守る役割」です。
これは、強風や大雨が直接窓に当たることでガラスが傷み、時には飛来物によって破損してしまったりする事を防ぐ役割です。
2つめが「防犯の役割」です。
雨戸も内側からロックできることから、窓ガラスと2重で防犯対策を担っています。
近年2階建ての建物の2階部分に雨戸が付いていない家も増えましたが、これは窓自体の防犯機能が高まったことに起因しています。
雨戸の劣化症状と塗装時期は?
雨戸は金属製の外壁パーツの一つです。
基本的には、他の金属部分の劣化症状と同じような基準で塗装時期を見極めます。
具体的にはサビが目立ってきて、外観を明らかに損なうようになってきたタイミングと考えて差し支えありません。
しかし、外壁パーツの再塗装の多くがそうであるように、雨戸の再塗装についても、外装全体の塗装をするタイミングで一緒にやってもらうのが一般的であり、効率もよくなります。
というのも、やはり外壁塗装に一番大切になるのがやはり足場と人件費によるコストなのです。
正直、雨戸塗装のみで依頼してしまうと、かなり割高になる事は否めません。
そのため雨戸の再塗装のタイミングは外壁塗装と一緒に行うのが理想的となります。
雨戸塗装の費用単価について
雨戸塗装の費用単価(ウレタン塗料 2回塗り)
雨戸塗装(下地調整、養生費込み):「¥2000円/枚」
雨戸塗装単体:「¥15000~」
雨戸塗装の一般的な相場は?
一般的に雨戸塗装は「2000円/枚」がおおよその相場です。
ですが、この単価は外壁塗装などと一緒に塗装を行った場合となります。
また、塗装面積が小さいので、その単価にも幅がでます。
雨戸単体の塗装は割高?
雨戸単体の塗装で枚数が少ない場合に、「1枚いくらという計算方式」ではなくなります。
「2000円×5枚」を1万円で作業してくれる業者はほとんどいないです。
雨戸数枚でも、交通費や人件費が一日分かかってしまうので「1.5~3万円」などと割高となってしまうのです。
また、雨戸単体の工事となった時には、足場が必要なケースもあります。
足場費用は10万円単位となりますので、もしどうしても雨戸塗装を単体で行うというときには、心にとめておいてください。
雨戸の交換もできる?
また、雨戸には、塗り替え以外に交換という選択肢もあります。
こちらは「2万~3万円/枚(既存雨戸処分費含む)」と、塗り替えに比べるとコストも高くなりますが、新品にすることが出来ます。
雨戸が古くなったり、表面に腐食などが見られているときには、検討の余地はあるでしょう。
雨戸塗装の施工手順と最適塗料
雨戸塗装の施工手順
雨戸塗装は、「研磨、枠の養生、下塗り(錆止めもしくはウレタン)、上塗り(ウレタン仕上げ)」と意外と多くの工程を踏むことが必要になります。
施工方法は、刷毛やローラーを使用したり、吹付けで塗装を行う場合もあります。
吹付け塗装の方が、仕上がりも綺麗で時間も短縮できますが、しっかりと養生等を行い、飛散防止に注意する必要があります。
また、熟練のプロでなければムラがでる高度な技術が必要です。
雨戸塗装に適した塗料
塗料は「ウレタン系」が最も適しており、その種類も豊富にあります。
ウレタン系は、密着性が高く、鉄部など熱によって動きのある素材には相性が良いとされています。
最後に
近年は雨戸にも多くの種類があり、昔ながらの「横開き」のもの、最近主流の縦開きの「シャッタータイプ」、また「手動式」のもの、「電動式」のものなど、その種類は豊富にあり、それぞれに適した塗装方法が存在します。
どの種類も素材が鉄の場合は、錆による雨戸の劣化を見逃さない事です。
錆びによる劣化が見られたら、外壁塗装などと一緒のメンテナンスが割安に行えるのでおすすめです。