外壁塗装工事を行う上で、一番されたくない「手抜き工事」ですが、現在でも手抜きを行う施工店はまだまだいます。
手抜き工事をする最大の理由は、「人件費・材料費」を抑えるためです。
主に、直接施工ではない下請け業者で、工事内容に見合わない「安い費用」で工事を請け負っている場合に多く発生します。
下請け業者は元請け業者に対して、工事内容に見合った費用を請求することが出来ればよいのですが難しいケースがほとんどです。
そのため、手抜き工事を行って「マイナス費用」を補う場合がとても多いです。
元請けがしっかりと下請け業者(施工職人)に対して管理を徹底していれば問題ないですが、下請け業者に丸投げしているケースでは手抜き工事の危険性が高まります。
ここでは、手抜き工事の内容についてご紹介していきます。
外壁塗装で手抜き工事されるとどうなる?
手抜き工事をした場合でも、塗装した直後はとてもキレイに見えます。
ですが、「2、3年後」に通常工事と手抜き工事では差が出始めるので注意が必要です。
塗膜の劣化スピードが早い
数年で塗膜の劣化、ひび割れが発生してきます。
チョーキングという壁を触ると白い粉が付いたり、ひび割れが発生します。
手抜き工事を行うと、通常で「8年~10年」持つものが、「2~3年」で劣化してしまうのです。
気泡・剥離が発生する
外壁の表面に、気泡(ふくれ)が発生したり、ボロボロと剥がれてくることがあります。
雨が降っているときに塗装をして外壁材に水分を閉じ込めてしまうと水分が外に出ようとして気泡が発生します。
また、下地の調整をしなかったり、適正な工程を行わなかったりすると外壁の塗膜がボロボロと剥がれてきます。
外壁塗装での手抜き工事内容「12項目」
①高圧洗浄をしない
外壁塗装の前に必ず行う、「高圧洗浄をしないまま」作業に入ります。
「汚れやカビ・藻」が付着したまま塗装を行うと、高圧洗浄後のキレイな状態の時と比べて劣化スピードが早くなってしまいます。
②養生を雑に行う
アルミサッシなど、玄関扉、手すり、地面などにビニール養生をしますが、「養生をしなかったり中途半端」に仕上げます。
これでは見切りが甘くて、塗らない箇所に塗料が付着したり、美観が悪くなってしまいます。
③下地調整をしないでそのまま塗装
主に、木部の旧塗膜、鉄部の錆びた部分など凹凸が出来ているため、通常はケレン作業と言って、「サンドペーパー・皮すき」などで下地を整えてから塗装をします。
その作業をしないで、「そのまま塗装」を行っていきます。
凹凸があるので、そのまま塗装しては直ぐに塗膜が剥がれてしまいます。
④目地コーキングをすべて増し打ち
基本的に、サイディング壁(縦目地のジョイント)に関しては、コーキングの打ち替えを行っていきます。
稀に、「打ち替えせずにすべて増し打ち」で済ませてしまう業者さんがいます。
もちろん、打ち替えと比べて劣化スピードは早くなります。
⑤塗料の分量を計測していない
塗料には、分量器があって計測して混ぜ合わせていくのですが、「適当に混ぜてそのまま塗装」していきます。
シンナーや水が多いと、仕上がりが悪くなり、劣化スピードも早くなります。
⑥そもそも違う塗料を使用している
「見積書と相違のある塗料を使用している」業者さんも稀にいます。
塗料缶は、指定の塗料ですが中身が違っていたりすることがあります。
このようなことをするのは、もはや手抜きというよりも悪質な業者に当てはまります。
⑦塗料を薄めて使用する
水性塗料に多いですが、水で分量以上に「薄めて塗装」をしていきます。
もちろん、仕上がり、耐久年数は下がります。
⑧乾燥してないまま次の塗装を行う
塗装では、3回塗りが基本ですが1回目を塗った後に「乾かないまま2回目」を塗っていきます。
乾かないまま次の塗装を行うと、本来の効果が得られずに劣化スピードが早くなります。
また、2回塗っても1.5回分の塗装をしたことにしかなりません。
⑨2回塗りしかしていない
3回塗りの工程を2回塗りで終らせてしまいます。
また、中塗り時に同一面を一往復して塗ったことを上塗りとしていしまっている業者さんがいます。
実質これでは、下塗りと中塗りの「2回しか塗っていない」こととなり2回分の塗膜効果しか得られません。
⑩雨が降っても作業を行う
朝方に雨が降っていて壁面が濡れているのに塗装を行ったり、雨が降ってきても塗装を続けます。
水分を含んでいる外壁に塗装を塗ってしまうと塗膜が薄まり本来の耐久効果を得られません。
また、気泡が発生するなどの原因に繋がります。
⑪とにかく早く仕上げる
人件費を抑えるために、急いで仕上げていきます。
この手抜き工事は、とくに多いと思います。
雑な工事で細部の見栄えが良くなく、質も悪いので耐久性も落ちやすいです。
⑫若い職人・外国の職人が作業する
職人の人件費を抑えるために、若い職人(職人歴が浅い)を使ったり、外国の職人が作業を行います。
職人の業界では、ベテラン職人になるほど日当(人件費)が高くなります。
一日の人件費が「1万円」の若手と「2万円」のベテランでは、大きく費用が異なるのです。
若手や外国の職人が入りると、作業レベルの差が出て、外壁塗装の仕上がりに大きく影響してきます。
外壁塗装で格安な業者は気を付けたほうが良い?
外壁塗装は、一般的なお宅で「80万円~120万円」と、とても高額な工事内容です。
そのため、少しでも安く工事を抑えるため「格安な業者」を探す方も多いと思います。
外壁塗装に限らずにどんな買い物でも安く抑えたいと思うのは当然のことだと思います。
ですが、外壁塗装に関して「格安」は危険な場合が多いので、安さを売りにしている業者さんはあまりおススメできません。
外壁塗装での格安は「手抜き工事」につながりやすいからです。
しっかりと手間をかけて丁寧に施工した場合には、それなりの「工期・手間」がかかってきます。
正直、外壁塗装という工事は安くしようと思えばいくらでも安くできてしまう工事内容です。
すべての業者さんがそうとは言い切れませんが、塗装工事の費用のほとんどは手間代です。
費用が相場より安ければ安いほど、手間が少なく手を抜かれている可能性は高いです。

外壁塗装で手抜き工事を回避する方法
外壁塗装で手抜き工事を回避するためには、「業者選び」がとても重要となってきます。
お見積りの段階で、下記の内容を基準に比較していきましょう。
地元の業者を選ぶ
地元の業者の場合、手抜き工事をして悪い噂が出ると、地元で活動しづらくなるため下手な工事が行えません。
手抜き工事を行うことは、デメリットでしかありませんので、良い施工を行ってくれるケースが多いです。
保証年数を確認する
外壁塗装では、塗膜保証が「5年以上」あることが一般的です。
保証年数を設けていると、万が一の場合に対応をしなければいけないため、手抜きはできません。
そのほか、アフターメンテナンスではどのような対応を行うのか確認を取っておくと良いでしょう。
施工実績を確認する
過去に施工を行った現場をみせてもらうのも良いです。
「2~3年」経過した現場が、美観を維持できているのかを確認すると作業レベルがわかります。
また、実際に作業している現場をみせてもらい、どのような職人がどのような施工を行っているのか確認していくのも良いでしょう。
相見積もりを行う
施工店を、複数社で比較検討していくことが、一番の手抜き工事を回避できる方法でしょう。
それぞれの施工方法や費用はもちろん、営業担当の「説明のわかりやすさや人柄」は判断基準となります。
安さを売りにしている会社や工事内容の説明が曖昧な業者を見抜くことができて、手抜き工事回避につながります。
まとめ
外壁塗装工事では、このように「手抜き工事」をしようと思えばいくらでもできてしまいます。
一般の方ではわからないので、予算を抑えるために作業に手を抜く業者さんはまだまだ現在でもいます。
このような業者さんに依頼しない為にも、お見積もり時の業者選びがとても大事です。
しっかりと比較検討して、信頼できる優良な施工店に依頼していきましょう。
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