外壁塗装を行う際、お洒落なツートンカラーにしたいという方も多いでしょう。
しかし塗装後に失敗したと感じてしまうことも少なくありません。
ここでは外壁塗装でツートンカラーにする際に知っておくべきことについて紹介していきます。
ツートンカラーで失敗しない色選びとは
ツートンカラーで失敗したと感じてしまうポイントの多くは色選びです。
色選びで失敗しない為のポイントがいくつかあるので紹介していきます。
色は同系色でまとめる
色相環の隣り合う色や「近い位置にある同系色」で2色を選ぶと全体的にまとまりがでます。
ツートンの比率に注意する
ツートンで塗り分けを行う際、「7:3や6:4」で行うとバランスよくまとまります。
ベースカラーは淡い色で
塗装面積の多い色「ベースカラー」にはホワイトやクリームといった淡い色を選択すると良いでしょう。家全体のまとまりがでる
だけでなく、アクセントカラーも栄えて見せることができます。
セパレーションカラーを使用する
2色でメリハリが無いと感じてしまう場合、境界線にセパレーションカラーを使用し、「計3色」にするという方法もおすすめです。
この方法では、主に外壁以外の「帯板と言われる真ん中の付帯部」の色を変えていくのが効果的です。
セパレーションカラーにより色同士を分離すると、強い配色を緩和してくれたり弱すぎる配色を締めてくれたりして見え方を調整してくれるので、より効果的な配色に変えることができます。
ただし、セパレーションカラーに目立つ色を選んでしまうと意味がなくなるので、「無彩色・低彩度色」などを使うことも大切なポイントです。
ツートンカラーにする際の塗りわけ方とは
ツートンカラーでお洒落に見せるためのポイントは、色の塗り分け方です。
塗り分け方にもいくつかポイントがあるので紹介していきます。
階層で分ける
ツートンカラーのベーシックなパターンです。
2階部分に明るい色を使用することで家を大きく見せたり、重厚感のある印象を与えることが出来ます。
凹凸で分ける
ベランダや出窓などお家の形状によっては凹凸があります。
出っ張り部分のみ色を変えるといったツートンカラーも、立体感がでておすすめです。
アクセントカラーとする
面積のほとんどをベースカラーで塗装し、一部アクセントカラーを使用してツートンにする方法もお洒落です。
出隅や帯板などにアクセントカラーを使用するのがおすすめです。
外壁材で分ける
外壁材自体がアクセントとして2種類使用されているお家も多いです。
その場合、外壁材の違いで色を塗り分けるという方法もおすすめです。
ツートンカラーにする前に知っておきたいこと
ここまでツートンカラーで失敗しないための注意点などを紹介してきました。
最後にツートンカラーにする前に知っておきたいことについて紹介します。
価格が割高になる
ツートンカラーは価格が高くなってしまうことがあります。
塗り分けを行う際の「養生」や、「施工手順」が変わったりするなど、手間が増えるため施工費が上がってしまうことがあります。
そのほか、アクセントで少ししか使用しない場合でも、塗料を「1缶分」購入するなどの材料費がかかってしまいます。
外壁シミュレーションだけで判断しない
最近では外壁塗装の色を決める際、仕上がりをイメージしやすいようにカラーシミュレーションを行っていますが、そのイメージだけで決めてしまうと失敗することもあります。
それはコンピューターのディスプレイにより色の見え方が変化してしまったり、プリンターによっては同じ色でも違う色に見えてしまうことが理由です。
また、大きさによって色の見え方が変わるという「色の面積効果」もあって、同じ色であっても見え方が変化してしまうのです。
カラーシミュレーションを利用する際は、これらのことを理解した上で確認しましょう。
また、現物で色味を確認したい場合は、メーカーにカットサンプルの製作を依頼することも可能です。
まとめ
外壁塗装で色をツートンカラーにしたい場合、「同系色」の色で分けていくと比較的まとまって違和感なく仕上がってくると思います。
色の分け方としては、「1Fと2F」で分けていく方法と「縦のライン」で色を変えていく方法、「バルコニー」などの色を変えていく方法があります。
基本的に2色でおさめていくと、違和感なく綺麗に仕上がってくるでしょう。
また、色を決める際には、カラーシュミレーションの利用や、大きめの「カットサンプル」がありますので、直接外壁と見比べながら色を何種類か決めていくとイメージがしやすいです。
1度塗装を行うと、10年以上は使用し続けるため、失敗しない為にしっかりと下調べを行いましょう。