塗料のグレード

弾性塗料で塗り替えるメリット・デメリットは?

2021年2月2日

塗装作業

 

屋根や外壁のメンテナンスの際に用いられる塗料に、「弾性塗料」というものがあります。

この弾性塗料は、一般的な塗料とは性能が異なりますが、どのような特徴があるのでしょうか?

ここでは弾性塗料の特徴などを説明していきますので、塗装メンテナンスを検討されている方は参考にして下さい。

 

弾性塗料ってどんな塗料?

塗料と刷毛

 

弾性塗料とはその名の通り、伸びる特性を持つ塗料です。

伸びる特性を持つことで、様々な場面で活躍する塗料です。

 

弾性塗料のメリット

塗膜が伸びることでの対応性

 

弾性塗料の最大のメリットは、伸びるという特性を活かして、様々な対応が出来るという点です。

外壁は様々な要因で亀裂が入ることがあります。

その際、弾性を持たない塗料の場合、外壁と一緒に塗膜も割れてしまうことで、雨水が浸入したり、外壁や塗膜の劣化を早めてしまいます。

しかし弾性塗料の場合、外壁に亀裂が入った場合にも、塗膜が伸びるので亀裂が入らず、雨水の浸入、外壁や塗膜の劣化を防ぐことが出来ます。

外壁に亀裂が入る主な原因は地震などによる揺れや、熱や湿気が原因での素材です。

特にモルタル外壁は、振動や伸縮の逃げ場がない為亀裂が入りやすく、弾性塗料が適しております。

また、雨樋といった丸みのある部位や、破風など伸縮や反りが激しい木部にも非常に適した塗料です。

 

弾性塗料のデメリット

やや耐用年数が短い

 

弾性塗料の場合、塗料に弾性をもつ素材を混ぜて作られるため、一般的な塗料に比べやや対応年数が短いという特性があります。

しかし一般的な塗料の場合、耐用年数が長くても亀裂が入っては意味がありません。

その為、塗布する場所、素材などによっては、結果的に弾性塗料の方が長持ちするというケースもあります。

 

膨らみやすい

 

弾性塗料は通気性が低い塗料です。

内部から熱を放出する際に、膨れ上がるという現象が起きる(気泡)ことがあります。

膨らんだ塗膜は見栄えも悪く、自然に元に戻ることがありません。

その為、サイディングのように熱を溜めやすい外壁材への塗装は適しておりません。

 

弾性塗料で塗り替える主な工法

チョーキングの対処方法

 

弾性塗料の工法は3パターンあります。

それぞれの耐用年数や亀裂の予防効果などを踏まえて、最適な塗り方を厳選しましょう。

 

①複層弾性塗料仕上げ

 

全部で5工程となり、弾力性は1番強くなります。

その反面、手間や材料費がかかるため価格は高くなります。

下塗り1回」の上に、「弾性の中塗りを2回」、「通常の上塗りを2回」施します。

 

②単層弾性塗料仕上げ

 

全部で3工程となり、複層弾性工法と比較すると弾力性や防水性が弱まります。

中塗りの工程はなく、「下塗り1回」をした上に弾性機能のある「上塗りを2回」施します。

 

③微弾性塗料+上塗仕上げ

 

全部で3工程となり単層弾性塗料と同様ですが、「下塗り材に微弾性フィーラー1回」を使用し、上塗り材は「通常の塗料を2回」施します。

コストが上記と比べて安価なため、一般的によく使われている工法です。

 

弾性塗料を使用する場合の注意点

剥離した外壁

 

塗装工事には下塗りや中塗り、上塗りがあり、各々がバリエーション豊かです。

全て同じように塗ればいいわけではなく、弾性塗料は一きわ難しい作業があり、その特性を生かした塗り方が重要です。

とくに、弾性塗料不可の場所に誤って使用してしまうと、剥離や気泡が出来る原因となってしまいます。

そのため、弾性塗料を使用した塗装を行う場合では、職人さんの長年培った知識や経験や技術が必須となります。

 

最後に

 

モルタル外壁などで亀裂が起こりやすいケースでは、ゴムのような特徴を持った弾性塗料は防水にも優れていてとても有効的です。

ところが、通常の硬質塗料と異なり、作業工程が多く、価格が高くなることも少なくありません。

弾性塗料を使用するのであれば、見積もりを取って塗料や施工方法を比較しつつ、大切な家にとって最適な工法を選んできいきましょう。

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