塗料のグレード

アクリル塗料の特徴やメリット・デメリットについて解説

2019年8月6日

 

アクリル塗料は1950年頃から使われ始め、30年以上前に広く普及しました。

しかし近年は、採用されることが少なくなりつつあります。

とはいえ安価で使いやすいので、アクリル塗料を好むオーナーも少なくありません。

塗料の中では価格が安く、グレードとしては最も低いものの、使い方によってはアクリル塗料が適している場所もあります。

アクリル塗料の特徴とは、どのようなものなのでしょうか?

 

アクリル塗料の特徴は?

 

アクリル塗料とは、アクリル合成樹脂を主な成分とす塗料のことをいいます。1950年頃に登場しましたが、鮮やかな発色が大人気となりました。

しかしその後、「ウレタン樹脂塗料」「アクリルシリコン樹脂塗料」など、より性能に優れた塗料が登場し、現在ではあまり使われなくなりました。

外壁のームで使われることは少ないのですが、美しい発色と豊富なカラーバリエーション、低価格、扱いが楽なことなどからDIYでは人気の塗料となっています。

 

アクリル塗料のメリット

価格が低い

 

アクリル塗料のメリットは、何といつても価格が低いことです。

平米当たり「1,200円~1800円」と、塗料の中でも格安です。

特にお店など定期的に外壁を塗り替える場合は、低価格のアクリル塗料はおすすめです。

 

扱いやすく手軽

 

扱いやすいこともメリットです。

液を混ぜ合わせる必要がなく、1つの塗料でそのまま使えるので手軽です。このため、DIYでも人気なのです。

 

色の種類が豊富

 

種類が豊富で、好きな色が選べるのも特徴です。

塗料としての歴史が古いので、各メーカーがさまざまな色を販売しています。

 

発色が良い

 

発色がよいのもメリットです。

ツヤがあり鮮やかな発色が特徴で、美しい仕上がりが期待できます。

 

アクリル塗料のデメリット

塗膜の劣化が早い

 

アクリル塗料は紫外線に弱く、劣化が早いのがデメリットです。

劣化すると保護効果など塗料としての機能が発揮されなくなるので、こまめな塗替えが必要です。

 

 

ひび割れしやすい

 

さらに、塗膜が硬くひび割れしやすいのもデメリットです。アクリル樹脂は硬質なので、可塑剤を配合して柔らくしています。

しかし、この可塑剤も紫外線によって、「3年~5年程度」で効果を発揮しなくなるのです。

その結果、塗膜が固くなり、ひび割れを起こしやすくなります。

 

大手メーカーで販売されている塗料の種類

 

大手メーカーが販売している代表的なアクリル塗料では、次のような商品があります。

 

日本ペイント

 

まず、日本ペイントの「ニッペ水性ケンエースグロス」です。

水性の多機能タイプの塗料で、美しいツヤがあります。

内装や外壁などさまざまな場所に使用でき、重ね塗り機能に優れ、前の塗料を落とさずに使えます。

また、藻やカビの発生を抑える効果もあります。

 

関西ペイント

 

関西ペイントでは、「アレスアクアグロス」が有名です。

こちらも屋内・屋外いずれにも使える汎用性のあるアクリル塗料です。

乾きやすく、初期の降雨耐性に優れているのが特徴で、水で塗装具を洗ったり、希釈したりできるので経済的なのも魅力です。

 

エスケー化研

 

エスケー化研では、「水性コンポアクリル」がよく売れています。

塗膜表面が緻密で、美しい仕上がりが人気です。独自設計によってかびや藻類など微生物への抵抗性が強く、衛生的な環境を保つのもメリットです。

 

最後に

 

アクリル塗料は塗料の中では最も価格が安く、扱いやすいのがメリットです。

しかしその反面、紫外線に弱く劣化しやすいので、5~7年ごとに塗り替えなければいけません。

価格は低いものの、こまめな替えが必要となるので、長期的なコストは高くなります。

このため外壁の塗料として、使われることが少ないのです。

アクリル塗料のメリットとデメリットをよく理解して、適切な塗料を選ぶことをおすすめします。

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