塗装費用(目安)

外壁塗装の相場価格はどれくらい?<40坪編>

2017年7月18日

 

外壁塗装は施工業者によって数十万以上の見積り金額差が出る業界です。

相見積りを取ったら同じ条件なのに、「120万円が70万円に費用が下がった」という話はよくあります。

このように、施工業者によって外壁塗装の費用は大きく異なるため、見積りを依頼する際には価格相場を把握しておくと失敗が少なくなります。

ここでは、建坪(延べ床面積)が「40坪」のお宅を例に解説していきます。

 

外壁塗装「40坪」の相場価格はどれくらい?

 

建坪:「40坪」窯業サイディング壁(シリコン塗料使用)

相場価格は「100万円~115万円」となります。

 

【内訳】

工事内容 40坪(㎡数) 単価 費用相場
仮設足場(メッシュ含む) 222㎡ ¥850円 ¥188,700円
高圧洗浄(水洗い) 156㎡ ¥250円 ¥39,000円
各種養生費(下地調整含む) 156㎡ ¥350円 ¥54,600円
下塗り 156㎡ ¥800円 ¥124,,800円
中塗り 156㎡ ¥1,000円 ¥156,000円
上塗り 156㎡ ¥1,000円 ¥156,000円
目地コーキング打ち 1式 ¥90,000円 ¥90,000円
木部鉄部塗装 1式 ¥100,000円 ¥100,000円
各種運搬及び諸経費 1式 ¥50,000円 ¥50,000円
小計 ¥959,100円
消費税(10%) ¥95,910円
合計 ¥1,055,010円

 

各種平米数(㎡)は、『外壁の総面積」から「サッシや玄関扉や付帯部分」面積を差し引いた数字となり、その数字はそれぞれお家によって異なってきます。

 

チェックポイント

足場の面積「㎡数」が多いのは、外壁面から離れた位置に足場を設置して、その囲う面積で算出していくためです。

コーキングの「m数」も建物によって違うため、多いお宅では費用も割り増しとなるでしょう。

モルタル壁の場合には「コーキング打ち替え及び増し打ち」の項目がないため、その分の費用がなくなります。

 

40坪の塗料別の費用相場

 

塗料の種類 アクリル ウレタン シリコン ラジカル フッ素
相場価格(税込み) 89万円 94万円 99万円 99万円 110万円

※コーキングは含まれてません。

 

基本的には、耐久性が高くなるにつれ価格も高くなるという考え方です。

上記の塗料以外に、遮熱機能などをもつ機能性塗料もあります。

機能性塗料は機能を持つ分、耐久性が低くても価格が高くなるケースがあるため、耐久性と価格の相場を把握した上で検討してみてください。

 

塗料別の期待耐用年数と単価

塗料の種類 耐久年数 費用相場
ウレタン 8~10年 1800~2500円/㎡
シリコン 10~12年 2500~3200円/㎡
ラジカル 15年 3200~3600円/㎡
フッ素 18~20年 4000~5000円/㎡

 

上記の年数は耐用年数と謳っている通り、あくまで目安となり、立地環境により耐久性が異ります。

雪の多い地域塩害の多い地域交通量の多い大通り沿いといった立地条件だと塗膜の劣化が早くなってしまいます。

 

外壁塗装費用の求め方

 

外壁塗装は大きく3種類の工事により成り立っています。

 

  1. 外壁の塗装
  2. 仮設足場
  3. 細部の塗装、付帯工事

 

自身で簡単に費用を算出する方法があるので紹介します。

 

外壁の塗装

 

外壁の塗装費用の算出に必要なのは、外壁面積(m2)使用塗料単価です。

 

まずは外壁面積です。

外壁面積は「延べ床面積(建坪×3.3)×1.2~1.3」にて割り出すことができます。(外壁全体から窓を除いた面積になります)

 

<例>40坪の外壁面積の求め方

延べ床面積」:40坪×3.3=132㎡

外壁の面積」:132㎡×1.2=158.4m2

※延べ床面積とは、各階の床の総面積の合計です。

 

次に外壁面積が出たら「塗装費用」と「高圧洗浄費」、「養生費」を出すことができます。

塗料の種類は「シリコン塗料」を例に紹介します。

 

<例>シリコン塗料使用

塗装費」:158.4㎡×2.800円=¥443,520円

洗浄費」:158.4㎡×250円=¥39,600円

養生費」:158.4㎡×350円=¥55,440円

 

以上のように公式を使用すれば、簡単に外壁塗装費用を算出することができます。

 

仮設足場

 

外壁塗装に仮設足場は欠かせません。

仮設足場費用は「足場面積×施工単価(¥800)」にて算出ができます。

面積は「延べ床面積(坪数×3.3)×1.8」にて割り出すことができます。

外壁よりも一回り外側に設置をする必要がある為、外壁面積よりも広くなるという訳です。

 

<例>40坪の足場費用

足場面積」:延べ床面積(132m2)×1.8=237.6㎡

足場費用」:足場面積(237.6m2)×施工単価(¥800)=¥190,080円

 

以上のように足場仮設費用を算出することができます。

 

細部の塗装、付帯工事

 

最後に細部の塗装や付帯工事です。

付帯塗装工事やコーキング工事に関しては、M数で単価計算されています。

ですが、外壁塗装とセットで行うと「8万円方~15万円」くらいで計算されることが多いです。

 

・木部鉄部塗装(破風、軒天、霧除け、雨戸など):「¥100,000」

・コーキング打ち替え:「¥90,000」

・現場諸経費:「¥50,000」

 

※上記金額は目安です。また、外壁の素材や劣化状況により、項目が増えたり減ったりすることがあります。

 

外壁塗装の費用に影響する5つの状況とは?

 

使用する塗料の違い

 

まずは使用する塗料の違いです。

先ほどの相場例は一般住宅に使用される標準グレードである「シリコン塗料」にて算出しております。

さらに耐久性のある「フッ素系」で見積りを作成した場合は、相場価格に対して高い見積り金額となるでしょう。

 

劣化状況

 

次に外壁が著しく劣化している場合です。

通常の外壁塗装では対応できない場合は、外壁材の補修などが必要となります。

そういった工事が必要な場合も価格が高くなってしまいます。

 

立地条件

 

自宅の前に長い階段があったり、車から自宅までの距離が遠い、作業車の駐車スペースが無い場合など、住宅の立地条件により費用が割り増しとなります。

また、隣家との距離が狭い場合も、作業効率が低下して日数がかかることがあるので注意が必要です。

 

使用されている外壁材の違い

 

使用されている外壁材の違いは、見積り金額に大きく左右します。

例えば相場例のように窯業系サイディングの場合、コーキングの打ち替えが必要です。

しかし樹脂系サイディングの場合はコーキングが不要な為、それらの金額が不要となります。

 

階層数

 

塗装面積が変わらない場合でも、2階建より3階建の方が金額が高くなります。

それは足場仮説面積が増えたり、作業に手間がかかるためです。

 

このような営業には気を付けよう!

 

リフォーム詐欺という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

そういった被害に遭わない為にも注意しておきたいポイントをいくつか紹介します。

 

仮設工事サービスといったキャンペーン

 

足場仮設費をサービスしています!」というような謳い文句の業者がいます。

足場仮設は掛け捨ての為、なるべく安く済ませたいという施主の心理をついてくる営業文句でもあります。

しかし仮設費用は外壁塗装にとって必要不可欠な工事です。

実際は仮設足場の金額を他の項目に上乗せしているだけといったパターンが多いので注意しましょう。

 

即決値引きを勧めてくる

 

今、ここで決めていただければ10万円値引きします!

という即決値引きを勧めてくるのは、他社との比較をする時間を作らせない為の営業テクニックです。実際には相場より高い金額で提案してくる可能性があるので注意しましょう。

 

外壁塗装でよく使用される塗料

外壁塗装

 

ここからは実際によく使用される塗料をいくつか紹介します。

 

クリーンマイルドシリコン/SK化研

 

日本三大塗料メーカーであるSK化研クリーンマイルドシリコン

弱溶剤のシリコン系塗料です。弱溶剤なので環境にも優しく、刺激臭も少ない塗料です。

超低汚染性、防カビ、防藻だけでなく、内部結露を防ぐ透湿性ももつ優秀な塗料です。

 

 

パーフェクトトップ/日本ペイント

 

日本三大塗料メーカーである日本ペイントの人気塗料パーフェクトトップ

水性系のラジカル塗料です。

標準グレードであるシリコン塗料から僅かに予算が上がってしまいますが、価格以上の耐久性をもつ人気の塗料です。

高耐久以外にも、防藻、防カビ、防汚といった美観性を保つ機能にも優れております。

 

アクアセラシリコンONE/関西ペイント

 

日本三大塗料メーカーである関西ペイントアクセセラシリコンONE

変性水性シリコン塗料です。

変性を持つ塗料なので、モルタルなどのひび割れにも強いという特徴があります。

また1液系ということもあり施工性も抜群です。

防汚性、防カビ、防藻といった機能性も持ちあわせております。

 

最後に

 

外壁塗装「40坪」の相場価格は、平均して「100~115万円」くらいになります。

その他条件により価格は変動しますが、提案された見積り金額が相場より大きく差がある場合は注意が必要です。

また、外壁塗装で失敗しない為には焦らず相見積りを取り、信頼できる施工業者・担当者を選びましょう。

施工店を自分で探す手間が省けて、忙しい方にとっては便利でしょう。

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