付帯塗装

玄関ドアの塗装に必要な費用はどれくらい?

2020年2月6日

洋風の玄関扉

 

玄関ドアは家の顔であり、見た目が悪くなると、建物全体にも影響します。

年数が経つとで「色あせや塗膜の剥離、サビや腐食」するため、メンテンナンスがかかせません。

メンテナンス方法は「交換か塗装」がメインで、近年では「カバー工法」で行うお宅も増えています。

ですが、玄関ドアの「交換やカバー」は高額なので、基本的に塗装で仕上げるお宅が多いです。

もちろん、塗装が不向きな材質もあるため注意が必要です。

ここでは玄関ドアの「材質」や、気になる方も多い「塗装費用」などについてご紹介していきます。

 

玄関ドアの材質と特徴について

木製の玄関ドア

木製の玄関扉

 

木製の玄関ドアは、昔ながらのお家や、洋風デザインのお家、無垢材などを使ったこだわりのあるお家で使用されています。

木材の「あたたかみのあるデザイン」「断熱性」にも優れています。

ですが、木材の場合は雨水を吸収して腐食しやすく、こまめな塗装が必要となります。

 

鉄製(スチール)の玄関ドア

鉄製の玄関扉

 

鉄製の玄関ドアは、アパートやマンション、貸店舗などによく使用されています。

価格が「安く」、木製の玄関ドアよりも「耐久性」があります。

木製ほどではないですが、経年劣化でサビが発生するため、定期的に塗装が必要となります。

 

アルミ製の玄関ドア

アルミ製の玄関扉

 

アルミ製(ステンレス含む)の玄関ドアは、近年もっとも多くの戸建てで使用されています。

アルミなので、「腐食やサビ」がないため、長期的にメンテナンス不要となります。

ですが、「15年~20年」ほど経過すると「色あせ」はします。

その「色あせ」が気になって、塗装を検討している人も多いですが、注意が必要です。

一般的な方法でアルミに塗装を行うと、塗膜が上手く密着せず、数年で剥がれてしまいます

アルミ製の玄関扉に塗装を行う場合は、吹付けによる高い技術が必要です。

専門的な技術が必要なので施工できる職人も限られ、それなりの費用がかかります

 

玄関ドアの塗装にかかる費用はどれくらい?

御見積もり書と電卓

 

玄関ドアの塗装費用

木製「3~10万円/箇所」

鉄製「2~6万円/箇所」

アルミ製「約8万円~/箇所」

 

玄関ドアの塗装にかかる費用は、「材質」、「大きさ」、「劣化状況」、「塗料の種類」によって大きく変わってきます。

 

木製ドアの塗装費用について

 

木製ドアでは、その塗装工程が非常に複雑な事もあり、費用は「3~10万円」程になります。

とくに、塗装前に行う「下地調整」に手間がかかります。

下地調整では、旧塗膜をサンダーや剥離剤などを使用して、しっかりと剥がしていきます。

この作業が仕上がりに大きく影響するためです。

劣化状況によって費用の幅が大きいのが、木製ドアの特徴です。

 

鉄製ドアの塗装費用について

 

鉄製ドアは、木製に比べて塗装しやすく、よほど「サビ」による劣化がなければ安価な費用設定です。

形状も凹凸がなく、平らであれば、短時間で施工が行えます。

 

アルミ製ドアの塗装費用について

 

アルミ製ドアは、手塗りによる塗装ではなく、吹付けによる塗装が主流です。

吹付けの場合、塗料が飛散するのでしっかりと養生を行う必要があります。

そして、「強溶剤塗料」を使用し、高い技術がある「経験豊富な職人」が少ないことから、費用は割高となります。

 

玄関ドア塗装の施工手順と使用塗料

玄関扉の塗装

 

玄関ドア塗装の施工手順

 

玄関ドアの一般的な塗装方法は以下の手順で行います。

 

  1. 各種養生
  2. 下地調整
  3. 下塗り
  4. 中塗り
  5. 上塗り(仕上げ)

 

木製ドアの場合、上記項目以外に下塗り作業を「1工程」増やしたり、上塗り作業を「複数回」劣化状況や塗料などによって手順も変わってきます。

木製、鉄製は「②の下地調整」、アルミは「①の養生」が、とくに重要な作業であり、手間を要します。

 

使用塗料の種類

 

  • 木製ドア:「造膜、浸透性塗料」
  • 鉄製ドア:「油性系弱溶剤」
  • アルミ製ドア:「強溶剤」

 

造膜、浸透性塗料

 

木製ドアの場合、木部専用の「造膜、浸透性」という2種類の塗料があります。

それぞれ、膜を作って塗面(木材)を保護する塗料が「造膜塗料」で、膜を作らず内部に浸透して木目を見せる塗料が「浸透性塗料」です。

耐久性を重視したい場合には、「造膜塗料」で、木材の質感を生かしたい場合には、「浸透性塗料」を選んでいきます。

ですが、浸透性塗料の仕上げに「クリア塗料」を塗ると、費用は上がりますが、耐久性が造膜塗料と同じくらいになります。

 

弱溶剤(油性)

 

鉄製ドアの場合は、外壁や屋根にもよく使われる「弱溶剤」塗料が一般的です。

下塗りに「錆止め(弱溶剤)」を塗り、中塗り、上塗りに「ウレタン、シリコン(弱溶剤)」で仕上げます。

弱溶剤は、密着性が高く、動きのある鉄部に相性が良いです。

 

強溶剤

 

塗料の密着が悪いアルミ製ドアの場合は、弱溶剤よりも密着に優れる「強溶剤」塗料がベストです。

鉄製と同様に、下塗りに「錆止め(強溶剤)」を塗り、中塗り、上塗りに「ウレタン、シリコン、フッ素(強溶剤)」で仕上げます。

強溶剤は、車や船などの塗装に使われる高価で取り扱いが難しい塗料です。

アルミ、ステンレスなどの塗装以外では、一般的な戸建てやアパート、マンションではあまり使われません。

 

DIYでも玄関ドアの塗装はできる?

玄関ドアの塗装

 

DIYによる玄関ドアの塗装は、あまりおすすめできません。

ドアの塗装は状況によって施工手順が変わりますし、塗料選びも大変です。そのため、素人には失敗の危険が多くあります。

完成後すぐは、綺麗に塗れているように見えても、実際に使い始めると数か月で塗料が剥がれてしまい、すぐに再メンテナンスが必要になる事もよくあります

ドアの塗装を失敗すると家の顔であるドアが不格好になるだけでなく、家全体の風通しや防犯機能にまで関与してくる大きな問題となってしまうのです。

そうなってしまってはドアとしての機能を果たさなくなってしまいます。

 

たた唯一、鉄製ドアならば、挑戦しても良いかもしれません

「木製やアルミ製ドア」の塗装に関しては、専門業者に相談してみる事をおすすめします。

 

最後に

 

玄関ドアの塗装は外壁塗装ではなく「家具として塗装を行う」と言われることがあります。それだけドアの塗装には特殊な知識と道具が必要となり、難易度が高いという事です。

玄関ドアの塗装は外壁塗装と同じカテゴリーではなく、しっかりとドア塗装の経験が豊富か確認して依頼しましょう。

その中でも、アルミ製ドアの塗装は、施工業者が限られます。

外壁塗装のついでにアルミ製ドアの塗装を頼むと、断られてしまうことも多いので注意が必要です

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