外壁塗装や屋根工事を行う上で、必須なのが仮設足場の設置です。
この仮設足場ですが、一般的に高額なイメージがあって、その費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いと思います。
実際に、「部材の単価」も高く、「高所作業で危険」が伴い、設置と解体で「2日間以上」かかるためそれなりに費用が高額となってきます。
そんな、仮設足場の費用はどれくらいが相場となってくるのでしょうか?
仮設足場の種類と必要性を含めて解説していきます。
仮設足場の種類と費用について
仮設足場にも種類があります。
外壁塗装工事で使用する足場は主に2種類で、「くさび式足場」と「単管足場」があります。
屋根工事の場合では、「くさび式足場」が主流となってきます。
くさび式足場
くさび式足場の費用相場
【25坪~35坪】「12万円~16万円」
【35坪~45坪】「16万円~20万円」
【45坪~60坪】「20万円~25万円」
くさび式足場の特徴は、凹凸がが付いた金具をハンマーで打ち込んでいき、部材同士を接続して組み立てていく足場です。
基本的に、くさび式足場の設置は足場専門会社に依頼して、工事を行っていくので、費用が高くなるケースが多いです。
メリット
組立てと解体が簡単で作業時間が少なくてすみます。
作業時間が短いので、騒音などで「ご近隣への配慮・車移動」などの時間が少ないのがメリットです。
また、外壁塗装と一緒に屋根の葺き替え工事なども行う場合にも、くさび式足場であれば、一緒に行えます。
デメリット
単管足場と比べて費用が少し高い点がデメリットとなります。
そのほか、敷地が狭い場合、足場を設置できないこともあります。
単管足場
単管足場の費用相場
【25坪~35坪】「10万円~15万円」
【35坪~40坪】「15万円~18万円」
【41坪~ 】「くさび式足場での設置が主となります」
単管足場は、鉄のパイプを組み合わせて建てていく足場です。
この単管足場は、施工店が自社で保有し、組立・解体を行うケースがほとんどです。
メリット
狭い敷地でも足場の設置が可能です。
その施工店が自社で建てて効率良く作業を行うことによって、くさび式足場と比べて費用が安く済むことがあります。
【組立時】→午前中: 足場組立 午後: 高圧洗浄 など
【解体時】→午前中: 最終仕上 午後: 足場解体 など
万が一、解体時に外壁などの塗膜を傷つけてしまっても、その場で「タッチアップ」ができます。
デメリット
外壁・屋根塗装以外の工事を行う場合(屋根葺き替え、雨樋交換、サイディング張替えなど)には、作業効率が悪いため不向きです。
そのため「外壁塗装+屋根葺き替え」などを行う場合には適しません。
また、戸建てのみで、アパート(大きさによる)、マンションには基本使用しません。
仮設足場の費用が割高になるケース
外壁塗装での足場設置の費用については、「建物とトラックまでの距離」、「お家の構造」、「階段の有無」などによっても費用は変わってきます。
とくに、建物までの距離と長い階段がある場合には、運搬費用がかかり割高となります。
逆に建坪が大きくても「真四角」で「敷地が広い」場合などでは単価が安くなることもあります。
仮設足場の必要性とは?
仮設足場は高いというイメージがあるので、「足場無しでも作業ができないのか?」と思う方も多いと思います。
ですが、「2F以上の外壁塗装を行う場合」には仮設足場は絶対に必要です。
1F建ての平屋であれば、なくても問題はありませんが、2F以上の場合は足場がないと梯子を使っての作業となります。
その場合、「危険が伴います」し、「作業効率が悪く」、「仕上がりも悪く」なります。
工事を行う日数が増えるため、足場を建てるよりも作業手間賃で足場代よりも高くついてしまいます。
また、万が一墜落した場合には、施工主様に対しても、迷惑をかけてしまうことになります。
以上の理由から外壁塗装を行う場合には、工事を依頼する側、工事をする側にとっても、仮設足場は必要になります。
まとめ
外壁塗装での足場の設置は、基本的に「作業面・安全上」の理由で必ず必要になります。
ですが、足場の設置は形の残らない出費となりますので、少しでも費用を抑えたいと思います。
その場合は、屋根工事など他の工事とまとめて一度に工事を行ってしまうか、耐久性の良い材料使用してメンテナンス回数を減らすなどにより、足場代に関しては将来的にコスト削減することもできます。
そのため、メンテナンスを行う際は、時期や内容についてよくご検討してから行うことをおすすめ致します。