外壁塗装は築10年目や前回メンテナンスから10年前後で行う、リフォーム工事となります。
その塗装工事で使う、塗料にはさまざまな種類があって、耐久年数や性能が違います。
塗料メーカーによっても違いますし、「ウレタン、シリコン、フッ素」などグレードによっても変わってきます。
さらに、塗料には「水性塗料」と「油性塗料」というものがあるのをご存知でしょうか?
今回は水性塗料と油性塗料それぞれの特徴とメリット・デメリットについてご説明します。
水性塗料・油性塗料の特徴とメリット・デメリット
水性塗料の特徴
塗料の主成分は水でできています。
メリット
1液性の塗料が多く、作業がしやすく効率があがります。
シンナーを使わないため、工事中は油性に比べて匂いが気になりにくいです。
値段が多少安いです。
デメリット
油性塗料に比べて若干耐久年数が劣ります。
ですが耐久性能は、昔と比べて油性塗料と変わらないくらいに性能が上がってきており、水性塗料の使用頻度も多くなっています。
適した外壁材
水性塗料は、モルタル壁(スタッコ・リシン・ジョリパッド仕上げ)に相性が良いです。
特に、1回目の外壁塗装では、水性塗料の方がモルタル壁には吸い込みがよく、内部に浸透しやすいため、ひび割れ(クラック)などの動きにも強いです。
油性塗料の特徴
塗料の主成分は有機溶剤(シンナー)などでできています。
1液性と2液性があり、2液性はそのままでは使用せずに主剤と硬化剤というものをしっかり分量を計り、混ぜ合わせてから使用していきます。
メリット
水性に比べて耐久性が良く、塗料の密着性が高い。
デメリット
水性塗料の真逆で少し金額が上がり(多少)、匂いは凄く気になります。
とくに夏場の工事中は、体調が悪くなってしまう人もいるため注意が必要です。
適した外壁材
サイディング壁、金属サイディング、トタン壁には油性がお勧めです。
また、油性の方が密着性が高いため、付帯部「破風板、戸袋、雨戸、鉄骨階段など」の塗装も油性塗料の使用は一般的です。
最後に
水性塗料と油性塗料は、それぞれメリット・デメリットがあり、適切な施工箇所も異なります。
外壁材に使用する塗料としては、耐久性で選ぶなら「油性塗料」、価格・匂い等を気にするなら「水性塗料」がおすすめです。
外壁塗装を行う際は、グレードだけではなく、「水性か油性」かの違いについても最適な方を選んでいきましょう。