外壁塗装工事では、基本的に決まった施工手順があります。
段取り良く施工を行う事によって、「品質が良くなり」、「作業効率」も上がります。
外壁塗装以外の「大工工事」や「屋根板金工事」などが絡む場合で無ければ基本的に工程は変わりません。
工期は、2人作業で大きさと内容にもよりますが、平均的に「8~14日程」で仕上がります。
ここでは、外壁塗装工事の基本的な施工手順をご紹介します。
外壁塗装の施工手順
築10年前後のモルタル壁の建物を例に外壁塗装の施工手順をご紹介いたします。
外壁塗装工事の施工手順
- 仮設足場設置
- 高圧洗浄(水洗い)
- 各種養生作業
- 下地調整
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 仮設足場解体・最終確認
仮設足場設置
まずは、仮設足場を設置していきます。
上記足場は「ビケ足場(くさび式)」を使用しており、部材同士をハンマーで叩いて接合していく足場です。
周りの青いシートは養生用で、高圧洗浄や塗料などの飛散防止のために張っていきます。
高圧洗浄(水洗い)
仮設足場の設置後に、高圧洗浄を行っていきます。
屋根塗装も行う場合には、屋根から順々に下に向かって水洗いを行っていきます。
高圧洗浄で「築10年分」の「コケ・カビ・藻」などの汚れをキレイに洗い流していきます。
各種養生
高圧洗浄後に、各種養生と下地調整を行っていきます。
「アルミサッシ、窓ガラス、玄関扉、手すり、床タイル」など塗装しない箇所にビニール養生を行っていきます。
外壁塗装工事では、養生がとくに大事となり、塗料の飛散防止や見切りを綺麗に仕上げるために行います。
下地調整
モルタル壁のひび割れ箇所に「コーキング材」を重鎮して、穴埋めを行っていきます。
ひび割れの幅が広い箇所を主に行い、隙間の狭い箇所は基本的に塗料で埋めてしまいます。
あまり厚みをつけすぎると、見た目が悪くなるため適度に補修を行います。
下塗り作業
「養生・下地調整」まで準備が完了したら、塗装作業に入っていきます。
1回目に下塗り材を入れていきます。
下塗り材は、「本塗りの塗料と外壁材」の密着を高めるために行う工程です。
初の塗装で外壁材が、塗料を多く吸い込んでしまう場合には「下塗りを2回」入れることもあります。
中塗り作業
下塗り材が乾いたら、本塗りの塗料「中塗り材」を塗っていきます。
本塗り材の塗料ランクは主に「ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素」があります。
使用する塗料によって、耐久年数や費用が変わってきます。
上塗り作業
中塗り後、乾いたら仕上げ「上塗り材」を塗っていきます。
中塗り・上塗りと「2回塗る」ことによって、耐久性や美観が向上します。
また、仕上げでは中塗りと上塗りと2回塗ったことがわかりやすいように「色を分けて塗装」することもできます。
その他、並行して付帯部分「軒天・破風板・雨樋」などの塗装を行っていきます。
最後に、各種養生を剥がして、「最終確認・清掃等」を行い問題がなければ仮設足場を解体して完了です。
外壁塗装工事の完了
外壁塗装では、アルミ以外は基本的に塗装を行い、塗膜で素材の保護を行っていきます。
素材の耐久性を維持させることと、美観向上につながります。
外壁塗装の費用は安くはないですが、建物を長く使っていくためには必要不可欠な工事内容です。
外壁材にひび割れや、汚れがひどくなり年数が経過してきたら「外壁塗装工事」の検討をしていきましょう。
最後に
外壁塗装の施工手順は、外壁材の種類によっても異なってきますが基本的な流れは変わりません。
決まった施工手順にそって「一つ一つ丁寧」に仕上げることにより良い仕上がりが生まれてきます。
施工手順の中で足りない工程があると「劣化スピード」が早くなったり「見栄えが悪く」なります。
そのような施工店は、いわゆる「手抜き工事」を行っている可能性が高いです。
工事を依頼する際は、しっかりと作業の説明を受けて「業者選び」も慎重に行っていくことがとても大事です。