付帯塗装

破風板塗装の単価と施工方法について

2017年8月7日

 

破風板とは、屋根の側面(ケラバ)に取り付いている板のこととで、主に雨風を外壁に吹きこむのを防ぐ役割を担っています。

また、雨樋が取り付いている箇所の板のことを、「鼻隠し」と呼ばれています。

破風塗装工事の場合は、破風板と鼻隠しを総して「破風板塗装」になっています。よく、外壁塗装のお見積もりでは、破風板塗装の「m数」は鼻隠しの分も含まれている場合が多いです。

そんな破風板ですが、塗装を行った場合いくらくらいかかるのでしょうか?

ここでは、破風板の塗装単価と施工方法についてご紹介していきます。

 

破風板塗装の単価

 

【破風板塗装 ウレタン塗料使用の場合】

外壁塗装セット ¥800円~¥1,500円/m」

破風塗装単体 「¥25,000~」

 

破風塗装単体の場合には、「m単価」ではなく、一律25,000円~」となる場合が多いです。

「m数」で単価計算してしまうと、「交通費・手間賃」で計算が合わなくなってしまうためです。

 

また、2F作業の場合には、基本的には「別途足場費用」が必要になります。

「m数」が少ない場合には梯子を使って作業することもあり、また勾配が緩やかであれば、屋根から作業もすることもありますがが、どちらも危険ですので仮設足場は「m数に関係なく」基本的に設置していくことが多いです。

仮設足場費用相場 ¥30,000円~¥100,000円」(施工範囲によって、費用は大きくなります)

仮設足場の設置費用についてはこちら

 

ココがポイント

単体の塗装では、仮設足場費用だけでも高額ですので、一緒に他の付帯部分や外壁塗装も検討してくと良いと思います。

破風板は、主に外壁塗装工事と一緒に塗装していきます。

単体での塗装工事をする場合もありますが、養生等、手間がかかるため少し割増しになってきます。

 

破風板のみ塗装を行う場合

 

破風板は、外壁部分と違って劣化スピードがとても早いです。塗装をしてから耐久年数は「3年~6年」くらいで、塗膜が剥がれてきます。

そのため、外壁塗装とは別で考えて、5年ごとに塗装を行っていくお宅もあります。

ですが、昔はラワン材という木を破風板に使用していましたが最近では破風板に窯業系の板(セラミック、セメントなどの混合剤)が使用されています。

耐久性が向上して、外壁塗装と同じタイミングのメンテナンスで済むようになっています。

そのほか、塗装とは別で「破風板金」という工法もあり、一度板金を巻いてしまえば長期間メンテナンスが不要な施工方法もあります。

破風板金とは?単価についても解説

 

破風板の施工方法

 

破風板は、旧塗膜がボロボロと剥がれて劣化してきます。

雨水を吸収して、腐ると雨漏りの原因にもなってしまう箇所のため定期的なメンテナンスが必要となってきます。

 

破風塗装の施工手順

  1. 仮設足場設置(状況による)
  2. 各種養生
  3. 下地調整
  4. 下塗り
  5. 中塗り
  6. 上塗り(仕上げ)

 

破風塗装では、下地調整がとても重要となります。旧塗膜が残った状態で塗装を行うと、剥がれやすくなるためしっかりと削り落とします。

その後、塗装作業は「下塗り」、「中塗り」、「上塗り」と計3回塗装を行っていきます。

下塗り材は、シーラーが主流ですが下塗りに「錆止め」を入れてあげると、木部の吸い込みが止まり塗装が剥がれにくくなります。

破風板の塗装は木部と相性が良い、ウレタン系塗料が主流です。

工期に関しては、破風板単体の施工であれば、「1~2日」で仕上がります。

 

最後に

 

破風板は、雨水を吹き込みを防ぐ役目がある大事な箇所です。

腐ってしまうと、内部に雨水が伝わり雨漏りの原因にもなってしまうので定期的な塗装によるメンテナンスが必要です。

しかし、破風板塗装は、単体でも足場が必要となり高額になるケースがあります。

しっかりと費用相場を知って、最適な時期にメンテナンスを行っていきましょう。

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