外壁塗装工事は、大きさにもよりますが「平均で80万円~120万円」くらいかかってきます。
その高額な費用を知らない場合には、お見積もりの金額を見てびっくりされる方がとても多いです。
外壁塗装工事はそれなりに「工期や人件費、材料費」がかかってくるためこの費用は仕方ありません。
そのため、気になるのは「お値引き価格」だと思います。
少しでも費用を抑えるために、外壁塗装のお見積もり価格はどこまで値引きすることが可能なのでしょうか?
今回は、外壁塗装工事で値引き交渉する場合の手順と注意点についてご紹介します。
外壁塗装での値引き交渉する場合の4つの手順
外壁塗装を少しでも安く行うためには「やり方や順番」があり、また値引きの際には注意点もありますのでチェックが必要です。
下記「1~4」の手順を踏んでいき、最終的に「値引きの交渉」を行っていきましょう。
1、費用相場を把握しておく
まずは、おおよその外壁塗装工事にかかる費用相場を調べておくことです。
外壁塗装では、「坪数」と「塗料の種類」によっておおよその相場を確認することができます。
だいたいの相場を知っておくことで、見積もりを依頼した業者の費用が適正なのかだいたいわかります。
2、相見積もりを行う
次に、費用相場がわかったら実際に複数の施工店で相見積もりを行っていきます。
見積もりを依頼する施工店の数は、多すぎてもやり取りが大変ですし、施工店選びに迷いが出てしまいます。
少なすぎても比較になりませので、施工店の数はだいたい「3社~5社」に見積もりを取るとベストでしょう。
外壁塗装工事の見積もりは業者によって費用が異なり、相見積もりを行うだけでも「数万円~数十万円」安く工事を行う事が可能です。
3、他社を引き合いに出す
すべての施工店のお見積もりが出そろったところで、費用を見比べていきます。
費用面や施工面で良さそうな業者をピックアップしていきます。
その中で、まったく同じ「工事内容・使用塗料」の業者がいた場合、「A社:100万円」「B社:105万円」など。
この場合に、B社の方が好感が持てて、B社に依頼したいと思ったら、A社を引き合いに出して、B社に対して値引き交渉を行うのが得策です。
無理のない範囲内で、相談にのってくれることがあります。
4、端数切り(端数調整)
そのほか、一般的的な値引きのやり方として端数切りです。
「3、他社を引き合いに出す」で値引き交渉を行った場合には難しいですが、良さそうな施工店に対して端数調整の交渉を行う方法です。
参考例
「938,000円」→「900,000円」
「980,000円」→「950,000円」
5万円区切りで、値引き交渉を行っていきます。
あまりにも高額な値引きの交渉は難しいですが、端数で値引きには対応してくれる施工店は多い傾向にあります。
その際に、「端数を頑張ってくれるのでしたら、御社で決めたいと思います」と一言伝えると、より交渉に応じてくれるケースも高まるでしょう。
※必ずしもお値引してくれる訳ではありませんのでご注意です。
大幅な値引き交渉はNG?
相見積もりを行って、「適正な相場価格」から、大幅な値引き交渉をするのはおススメ出来ません。
もちろん業者側から断られるケースがほとんどですが、稀に契約が欲しいために交渉に応じる施工店も中にはいます。
その場合、マイナスになった費用分に対して調整を行う、いわゆる「手抜き工事」をされてしまう可能性があります。
お見積もりの費用は、それなりの理由があってその費用になっています。費用相場よりも安い場合は、質が下がる可能性が高いのです。
逆に費用相場よりも高い場合は、利益を多く取っている場合があるため注意が必要です。
業者側からに大幅な値引きをしてくるケースは要注意?
こちらからの値引き交渉ではなく、「業者側から費用の大幅な値引きを提案された場合」には要注意です。
まず、値引きをするのに条件を必ずつけてきます。
今日中にお返事を頂けるのであれば、「10万円」お値引きします!!
今日中や今週中にお返事いただければ、「足場代(10~20万円)を全額」サービスします!!
そのほか、最初に提示した金額からいきなり「50万円近く」お値引きする業者もいます。
もちろん条件付きで、只今「キャンペーン中」や「モニター価格として」などと言って、お得感で契約を迫ってきます。
これは、営業戦略ですので喜んではいけません。
相場価格が100万円のものにたいして、「50万円」を最初に上乗せしているだけです。
あらかじめ費用を高く設定しておいて、お得になったと錯覚させるやり方です。
お値引き後の金額も相場よりも高いケースがほとんどで、とくに訪問販売でこの手法はよく使われています。
相見積もりを行っていれば回避できますので、即決はしないようにしましょう。
最後に
外壁塗装工事では、「他社と比較」や「端数調整」を行って値引きの交渉を行っていくのが主流です。
ですが、あまり多く値引きを要求してしまうと「質の低い工事」になってしまうケースもあるため注意が必要でしょう。
少しでも安く工事をしたいという方は多いと思いますが、質が悪かったら後々後悔することになってしまいます。
本来よりも耐久性が短く、メンテナンス周期が早まってしまうからです。
そのほか、訪問販売での「大幅な値引き」に魅力を感じてついつい契約してしまはないように気を付けましょう。
値引き後の金額も相場より高いケースがほとんどです。
相場価格を把握して、複数の業者で比較を行い、適度な値引き交渉を行っていくのが得策です。