外壁リフォーム

モルタルのひび割れ(クラック)の原因と補修方法は?

2018年6月7日

 

モルタル外壁は、昔から使用されている主な外壁材で、現在でも一般住宅の多くの建物で採用されています。

そんなモルタル外壁ですが、ひび割れが発生しやすくこまめなメンテナンスが必要な外壁材となっています。

メンテンナス方法の主流は外壁塗装ですが、費用がかかるため、ひび割れが発生するたびに行っていたら切りがありません。

そのような場合に、ご自身でもできる「ひび割れの補修方法」があります。

ここでは、モルタルにひび割れが発生する原因とその補修方法についてご紹介していきます。

モルタルにひび割れが起きる原因は?

 

経年劣化によるひび割れ

 

モルタルは、経年劣化によってひび割れが起こります。

そのひび割れの原因としては、防水効果が切れたモルタル材は雨水を吸収することにより膨張します。

「膨張」したモルタルは、また晴れた日に乾燥して「収縮」します。

この繰り返しによって、モルタル材が変形して割れる原因なっています。

 

地震の揺れにより起きるひび割れ

 

そのほかの原因として、「地震の揺れ」での影響です。

地震での揺れでモルタルに衝撃や振動が伝わって割れる原因となっています。

この場合、築年数が浅いお宅や塗装間もないお宅でも、「ひび割れ」が発生する可能性があるため注意が必要です。

 

モルタルのひび割れ補修方法について

 

軽度のひび割れであれば、DIYで挑戦してみるのも良いかもしれません。ですが基本的には、補修であってもプロに依頼するのがおススメです。

やり方を間違えてしまうと、次に塗装を行う際に美観を損なう場合があるためです。また、見えない部分に重大な損傷が起こっている可能性もあるためです。

それらを理解したうえで、DIYに挑戦してみてください。

 

1mm以下のひび割れ補修

 

ひび割れが「1mm以下」の場合、防水剤を使用して補修していきます。住宅用の浸透性防水剤」をお選びください。

ひび割れに防水剤を塗って乾燥させた後、塗料を塗って仕上げていきます。

防水剤は「スプレータイプ」のものが扱いやすく、効率アップができるのでおすすめです。

スプレータイプも同様に、ひび割れとその周囲にたっぷり吹き付けてから完全に乾燥させます。その後、塗料を塗って仕上げていきます。

 

1mm以上のひび割れ補修

 

1mm以上」のすこし大きいひび割れには「アクリル系、変性シリコン系、樹脂セメント系水止剤」充填剤(コーキング材)を使用します。

充填剤を塗る前に、ひび割れ箇所の汚れなどをきちんと取り除き、中の異物を撤去していきます。

清掃後に、ひび割れにコーキングを塗り、乾燥してから塗料を塗る流れになります。

塗料の色は、見栄えに問題が無いよう、できる限り近い色を選ぶと良いでしょう。

 

おすすめは外壁塗装?

 

地震などの影響で、築浅や塗装して間もない時期でのひび割れに対しては、DIYで補修を行うのも良いでしょう。

しかし、それ以外での経年劣化によるひび割れに関しては、全体的な外壁塗装を検討していく必要があります。

 

モルタルの全体的な塗装がおすすめな理由
  • 一箇所直してもまた次々とひび割れが発生してくる
  • 2Fなど足場が必要な箇所や見えづらい箇所でもひび割れが発生している
  • ひび割れだけではなく「浮きや剥がれる」こともあるため
  • 補修では見栄えが良くない
  • しっかりとひび割れの補修をしないと雨漏りの原因となる

 

モルタルの塗装の目安は、「10年~15年」が最適な時期と言われています。

地震での小まめな補修はおすすめですが、経年劣化の場合には遅くても「15年を目安」に外壁塗装を行った方が良いでしょう。

 

まとめ

 

スタイリッシュな外観を作ることができる人気のモルタル外壁ですが、ひび割れが起こりやすいのがデメリットとされています。

しかし軽度なひび割れであればご自身の補修も可能です。

「1mm以下」の小さなものはスプレー防水剤で補修を、「1mm以上」のものであれば充填剤で補修を施してください。

けれどご自身で補修をしていて少しでもおかしいな、と感じることがあれば、専門家にご依頼ください。

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