太陽光パネルは2種類があり、「屋根一体型」と「屋根置き型」を選択できます。
「屋根一体型」は太陽光パネルが屋根とセットになっているもので、「屋根置き型」はすでに建築済みの建物に取り付けるものです。
後者の「屋根置き型」の設置後に雨漏りをするケースがあることが、度々問題になります。
太陽光パネル設置後に起こりうる雨漏りの原因と、修理の費用についてみていきましょう。
太陽光パネルの設置で雨漏りする原因は?
屋根は野地板が一番下の板で、その上には防水シート、その上の表面の部分に屋根材(瓦やスレートなど)を置くことで屋根から雨水が入るのを防いでいます。
太陽光パネルを屋根に設置する時に、パネルの架台を屋根のベースとなっている「垂木と野地板」まで留める必要があります。
この取付時に施工が甘いと、雨漏りによるトラブルが発生する主な原因となっています。
ビス穴から雨水の侵入
太陽光を取付ける際、野地板や垂木にビスを固定するため、「屋根材と防水シート」に穴を空ける必要があります。
ビス止めした後、基本的にその周りをコーキングすることで防水対策をします。
しかしこの「コーキングの不足」、「工程が丁寧に行われていない」、または「防水処理が雑」などの理由でビス穴から雨水が侵入して雨漏りの原因になるのです。
下地の劣化が原因での雨漏り
年数が経過した屋根に後付けで太陽光パネルを取付ける場合には、下地の状態を確認することがとても重要です。
「野地板や防水シート」が劣化しているのにもかかわらず、補修をしないでパネルの取付けを行うと、雨漏りの原因となるからです。
いくらビス穴をコーキング補修しても、劣化した箇所から雨水が入り込んでしまいます。
雨漏りした場合の修理の方法や費用は?
保証期間中なら無料で修理できる?
保証は、「太陽光パネルの製造メーカー」と「太陽光パネル取付け業者」とで、異なってきます。
メーカー保証
太陽光パネルのメーカーは「東芝、Panasonic、シャープ、京セラ、三菱」など名前をだれでも一度は聞いたことのある家電製品の大手企業や海外メーカーも参入しています。
太陽光パネル自体に不具合が発生した場合の保証は、ほとんど、どのメーカーでも対応しています。
(保証内容:「出力や性能保証」、「システム機器の保証」、「自然災害補償(一部メーカー)」)
ですが、設置後の「雨漏り」に対する保証は下記メーカーのみとなっています。
「長州産業、サンテック、シャープ」
(保証内容:保証期間中に雨漏りが発生した場合は無料で修理が行えます。)
施工業者の保証
パネルの保証と同じように大切なのは、「施工業者の保証があるか」という点です。
取り扱いメーカーの「正規の資格」を持っている、「施工保険」に加入していれば、雨漏り対応してくれる業者がほとんどでしょう。
また、太陽光パネルを設置する施工業者には、国土交通省によって「リフォーム瑕疵保険」に加入することが義務とされています。
施工業者に保証があり、保証期間中であれば基本的に無料で対応してくれます。
保証期間が過ぎてしまった場合の修理費用は?
施工業者の保証期間が過ぎた後に雨漏りが発生した場合や、または施工業者の会社自体が倒産してしまった場合など、太陽光パネルを設置後の保証が無償では受けられない状況があります。
その場合、太陽光パネルを板金工事し、雨漏りが起こらないよう屋根を強化する工事の費用が「20万円から30万円」かかります。
また、太陽光パネルを外して屋根を修理する費用が「60万円から80万円」ほどかかることがあります。
もちろん、太陽光パネルの枚数や屋根の材質や形状によっても費用が異なりますが、それなりの費用にはなってしまうでしょう。
ココに注意
太陽光パネルの脱着は雨漏りリスクがあるため、しっかりと雨仕舞を行える専門業者に依頼することがとても重要です。
雨漏りを放っておくとどうなる?
どのような原因でも、雨漏りを放置してしまうと、建物にとって良いことはありません。
修理が遅れれば遅れるほど、2次被害と言われる「カビ」の繁殖や「木材の腐食」も進んでいきます。
最悪の場合、雨漏りによって「漏電の危険性」もあるでしょう。
被害が大きくなるほど、リフォーム費用も比例して高額となってしまいます。
保証で修理できるような内容でしたら早急に対応して、保証期間外でも、一度専門業者に下見してもらい状況を確認していきましょう。
太陽光パネルの設置が原因での雨漏りは火災保険が使える?
結論としては、「太陽光パネルをつけたので、雨漏りがしてきた」という理由で火災保険は使えません。
なぜなら人的要因が関係し、施工業者の不備が予想されるからです。
この場合は、施工業者の責任で、雨漏りする箇所を補修する必要があります。
しかし「台風や嵐によってパネルごと飛ばされてしまった」などという場合に関しては補償されます。
あくまで、自然災害による被害であることが、火災保険の対象となります。
まとめ
太陽光パネルは、取付をしっかりと行えば基本的に「雨漏り」は発生しません。
ですが、施工業者の施工不備でまれに雨漏りが発生してしまうこともあります。
その場合には「保証内容」を確認して、保証期間中であれば早急に対応してもらいましょう。
保証期間外でも、雨漏りを放置していても良いことはありませんので、早急に対処していくことが賢明です。
修理を行う場合には、費用がそれなりにかかってしまうので、施工店の比較や修理方法を何パターンかで検討して選んでいくと良いでしょう。
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